2013年5月31日金曜日

喫茶先進国

最近、歴史問題とか国際政治とかヘビーな投稿が続いていたけど、
今回は少し趣向を変えたテーマで執筆してみたい。

某コンサルティングファームのケース面接で、
タリーズの売上をあげるには?
という質問をされたことがあった。

その時の僕の答えは、
①ベタなところとしてまずは店舗増大
②既にやってる気もするけど、アイスクリームや昼食等のフードの充実
③プロント等を参考にしたアルコールの販売
をあげて、なんとか次のステップに進ませて頂いた。

韓国に留学して、韓国の喫茶店は日本の喫茶店より、
進んでいると思うことがあるので、そのことを紹介したい。

①Wifi完備でPCも充電し放題
②幅広い座席が多く長時間滞在できる雰囲気
③ケーキ、アイスクリーム、ワッフル、かき氷、軽食等フードが充実している

久々に吉祥寺に行った時に思ったのは、
①スタバの店舗が激減していた⇒韓国でもスタバの店舗は減少傾向にある⇒スタバは全世界的に一店あたりの売上をあげる戦略をとっているのか?
※原油高とかが続くと、ロジスティクスの点で店舗が多すぎるのは不利なのか?
②サンマルクがかき氷等のフードを充実させて、空間面では回転率をあげる改装を行った。
③ドトールが空間面で滞在時間を上げる改装を行い、学生を中心とした利用客がサンマルクから移ってきていた。

個人的に、日本に欲しいと思うタイプの喫茶店は、
WifiとPC充電設備完備で書店にも近く、勉強・仕事し放題かつ夜にはウィスキーのソーダ割りとか軽いアルコールも飲めたりする喫茶店です!
霞ヶ関とか赤坂とか付近にあると流行るような気もする。

2013年5月29日水曜日

韓国の中国観~百年後の国際政治を構想してみる

◆外交カードとしての独島、従軍慰安婦問題?
 韓国は中国、日米の間で中立的な立場をとりたい(朝鮮半島統一には中国の協力が欠かせないので)という声は韓国の教授からしばしば聞くこと。
 例えば、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)はアメリカの働きかけにより結ばれようとしたものだが、李明博元大統領はそれをドタキャンした【2012.6.29】。彼はその後、竹島に急遽訪問【2012.8.10】。韓国の新聞は日本の再軍備や歴史問題に対する警戒を指摘する論調で溢れた。竹島、従軍慰安婦等の歴史問題は韓国が日米との間で安全保障面の協力を強化する際の「言い訳」として作用する面があるのではないか。
 もっとも、従軍慰安婦問題の提起(李明博元大統領・野田元首相会談【2011.12.17】)は韓国の憲法裁判所の「不作為の違憲判決【2011.8.30】」に対応したため。独島訪問に関しては、実兄の逮捕【2012.7.11】等のスキャンダルから国民の目を逸らさせるため、もしくはこの全て、と考えることもできる。更に、従軍慰安婦問題等については女性の人権や元慰安婦の方々の救済等、外交上の駆け引きを超えた大義が存在すると思う。

◆韓国の人々の中国観
 韓国の友達の「中国観」を聞いて思うのは、日本とは中国観が違うということ。まず、彼らは「仮に武力紛争がおきれば中国には勝てない」と口をそろえて言う。中国との歴史は日本(元寇来襲や日清戦争で勝利)と韓国(勝ったことはない)では大きく異なる。次に、彼らが言うのは「韓国は明から清、清から日本への権力移行期でつく側を間違ってきた。今回は是非、正しい側を選択したい」と。
 (ちょっと話は変わるけど、ソウルの入国管理局(Immigration Office)には中国人専用のフロアがあったりして、ビザ申請を行おうとするその他の国から来た外国人とは扱いが違う。日中韓の外交官との昼食会で韓国の教授が中国の外交官に妙に低姿勢な発言をしていて違和を感じた時があった。)


◆百年後はインド、いや、真の「アジアの時代」?
 これに対する僕の応答は、「百年後も中国が世界で最大の経済大国だと思うか?」だ。中国は、今後五十年は発展するものの、急速な高齢化等が足かせとなり、徐々にインドに経済的な地位を譲ることになるのではないか。
 インド人の友人曰く「別にアメリカは好きでないが、中国は領土問題を抱えており嫌い。むしろ好きなのはロシア、フランス、イスラエル。」百年先は世界最大の民主国家であるインドの時代だとしたら、今後50年は日米韓同盟を強化して中国の安定的発展とアジアの平和を守り、インドが台頭した後に真の「アジアの時代」を創るという構想を描いても良いのではないか。
 そして、その時に日韓がリーダーシップを取るべきは、環境や厚労分野の社会的課題を率先して解決することだと思う。(技術が得意な日本は環境、儒教精神でお年寄りを大切にする韓国はヘルスケア等、棲み分け?)


◆その他、捕捉
 ※1、アジア派(?)の僕としてはアジア地域の平和は是非守りたい。しかし、同時に、日本の地位や独立も確かなものとして後世に引き継ぎたい。
 ※2、ちなみに、最近、竹中平蔵氏の翻訳により出版された「2052(ランダース)」では、環境問題解決の重要性と中国の政治体制の自由民主主義体制に対する優位性(多少国民が反対しても環境に良い政策を実行しやすい)を指摘していた。確かに、中国人の友人の中にも環境問題に強い関心を抱く者がいる。中国が長期的に発展しない可能性がないわけではない。(中国の高齢化の原因である一人っ子政策は現在、緩和されつつある。)


◆参考
「中国に立ち向かう日本、つき従う韓国」
「2052」


2013年5月21日火曜日

従軍慰安婦問題について考える

◆はじめに
 ソウル大学の授業で習ったことを参考に、従軍慰安婦問題に対して日本国内で行われている議論を考えてみたい。

◆問題の大局
 海外に出てみると、僕も含め、多くの日本人の強みは細部をしっかりとつめるところにあると思う。逆に言えば、大局的な観点から問題の根幹を見極めることは、韓国や中国の学生の方が長けていると感じるときがある。日本人には細部が目につきすぎるせいか、時に大局を見失いかねない弱点があるのかもしれない。

 従軍慰安婦問題に関する一部の議論についても同様の懸念を感じるときがある。この問題の本質として、最も重要かつ大きな部分を占めるのは、元慰安婦の方々が慰安所で体験されたことだ。ここで彼女たちは、帰ることも、「慰安」の拒否が受け入れられることもなく、1日に10人から20人の相手との性行為を、数年間にわたって続けなければならなかった。従軍慰安婦問題の内外の議論に関しても、この点を否定するものはほとんどない。

 では、最近メディアを賑わせている「狭義の強制性」という議論はどういうものか。これはさらに、募集期の強制性と移送期の強制性にわけられるのだが、僕も含め一部の日本人が気になるのは、募集期の強制性である。主張を要約すると、「全ての元慰安婦の方々を日本軍が強制連行したわけではない」ということだ。
 元慰安婦の方々の証言や元兵士の証言等を総合すると、元慰安婦の方々の募集経路は①強制連行(特に東南アジアや中国)②軍服工場で働く等、良い仕事があると騙された③経済的理由等から不本意ながら志願した、などがある。正確な数字や割合は明らかになっていないが、元従軍慰安婦の方の証言や兵士の証言から考えるに、この中で最も多いのが②、次に多いのが①、そして残りが③と思われる。
 国際社会では、ほとんどの元従軍慰安婦の方が①強制連行によって「募集」されたと認識されているように思われる。これに対し日本人として、「それは違うのでは?大半は軍による強制連行でなく、②軍の委託を受けた民間業者による騙取では?」と訴えたくなるむきがあるということについては否定しない。

 ただ、狭義の強制性の問題は全体の問題状況から見ると枝葉の論点であるということが意識されるべきだ。また、騙取であっても大きな意味での強制性の範疇を出るものでないということも重要である。

◆解決がいそがれるべき課題
 戦後、日本はこれらの元従軍慰安婦の方々に対し、アジア女性基金の活動を通して、首相からの謝意を伝える手紙の受け渡しや人道的観点からの償い金の受け渡しを行った。東南アジア、台湾、オランダ等ではこれらの事業は一定の成果をあげたようである。
 ただ、外国人の元従軍慰安婦の方々の中で最も大きな割合を占めていたはずの韓国においては、アジア女性基金の活動はごく一部でしか受け入れられなかった。

 韓国側が問題としたのは、①手紙ではなく、謝罪決議や談話等の公式の謝罪を求める。②政府と民間共同出資の人道的賠償でなく、全額政府出資の法的賠償を求める。の主に二点である。
 現在存命の韓国人の元従軍慰安婦の方は65名ほどいるとのことだ。狭義の強制性や法的/人道的賠償の議論を超えて、彼女たちが存命している間に何ができるかという議論がなされるべき時ではないだろうか。

 政治的に難しいのかもしれないが、国会での謝罪決議や首相による新たな談話の発表とアジア女性基金のような形での人道的賠償の再開は日本が最大限取りうる譲歩の形であると思う。韓国の多くの方々にもこの点を理解してもらい、日本の保守層にも我々が問題としているのは全体の問題状況からみてどれ程重要な問題なのかを理解してもらいたい。その上で、請求権条項など、日韓両国で問題となる条項を回避しながら双方にとって納得のいく妥結案を実行できるよう願いたい。そして、そのことが東アジアの未来と日本の未来を考えた上で、愛国者がとるべき日本の針路であると僕は思う。

◆参考
 アジア女性基金のウェブサイト

◆キャンパスアジア雑感
今日、中国のキャンパスアジアのメンバー全員を、
韓国人のキャンパスアジアメンバーお勧めの店に案内した。
半ば酔いながらも、中国の教育を論じ、中国の更なる発展を論じる彼らに、僕は好感を持った。

一人で靖国を参拝する日本のロジックを説き、中国人5人を飲みにつれて行った僕が思ったのは、
やはり東アジアの平和を守るべきだということである。

力の支えなくして、もちろん強国と対等な立場で日本の平和を守ることはできない。
しかし、貞観政要によると、軍事力の最も重要なポイントは抑止力であって行使ではない。

日本も、制宙権、制空権、制海権等の抑止力拡充に力を注ぎつつも、
その力の拡大に抑制を加え、その行使を最大限管理して、主に外交により問題の解決を図る。
これが、日本が目指すべき防衛外交政策であると思う。

2013年5月14日火曜日

憲法改正について考える

◆総論
全面的に変えるべきだとは思わない。
変えるなら、部分的に変える。
変えるとしても、政府運営の効率化や、
国民の自由の拡大の観点からの改憲がなされることに期待。

近年国民の改憲意識が高まっているというが、
その主な理由は、「決められない政治」批判に代表される、
政府運営の効率化に対する人々の期待が高まっているからだと思う。
改憲に賛成する中の多くの人々が望むのは、抜本的な憲法や国柄の改革ではなく、
統治制度の改善なのではないか。

◆変えるところ
◇政府運営の効率化に関連して(まずはここを改正すべきだと思います。)
・参議院の権限縮小(一番優先順位が高いところではないでしょうか。)
⇒衆議院の法案再議決要件を過半数+αに緩和。
(過半数としてしまうのは再議決制度の趣旨から行きすぎだと思います。)
⇒合わせて立法レベルで参議院議員定数、参議院議員歳費を削減し、地方自治体との首長との兼任規制を撤廃する。
・前年度予算踏襲に関する条項の復活見直し
⇒予算審議拒否をてこに政権を解散に追い込むなどの政治手法は看過されるべきでない。
⇒大日本帝国憲法71条を参考に、予算が決まらない場合の緊急措置を強化すべき。
・抽象的違憲審査制の導入(上記二つに比して優先順位は下がるところだと思います。)
⇒人権や法の支配の観点から、時の政権による無茶な立法や不適切な行政は裁判所からの牽制を受けるべき。

◇国民の自由の拡大に関連して(ここは個人の考え方に関わり、熟議が必要だと思います。)
・地方分権(道州制の実現)に関連して条約に関する条項(7、73条)を改正し、地方自治体にもある程度条約締結権を認める。
⇒FTAなどは日本全国単位で締結・合意形成を目指さず、例えば九州道のみ先行して中国や韓国とFTAを締結する等があってもよいのではないか。

◆変えないところ
12、13、97条など国民の自由に関する条文は堅持。
新しい人権などは、憲法レベルで盛り込むのではなく、立法で対応。生存権等しかり。
外国人の地方参政権は各地方自治体の政策に任せる。

最近話題の96条は、これを変えるべきでないと思う。
この要件が重いから憲法が変わらないというのは、
同程度に改正要件が重いドイツで多数の改憲がなされているため妥当でない。
全国民の代表たる国会議員の熟議の末に形成されたコンセンサスを持って、
憲法改正を発議するべきだ。
発議要件をゆるめると、多数派の価値観が憲法に反映されやすくなり、
少数派の権利も一定程度保持しようとする憲法の価値の根本が毀損されるのではないか。

◆9条
◇総論
・9条が日本の防衛予算の拡充に歯止めをかけ、専守防衛という日本の防衛上の立場を確立してきたことに一定の評価
・国際情勢(テロとの戦い、東アジア情勢)を踏まえ防衛力の強化や同盟国との協力強化も一定程度必要
・9条は変えず、解釈変更や立法で国際・社会情勢に最大限対応することを目指す。

◇現在の9条運用
・PKOなどは現在でも行われている。
・自衛権自体は解釈で認められている。

◇改憲ではなく、それ以外の立法等で対応できるのではないかと思われる事項
・アメリカ艦船が攻撃された場合の自衛隊の集団的自衛権行使
⇒日本周辺海域でアメリカ艦船が攻撃された場合のみ、日本艦船への攻撃と同視して自衛権を行使するということを立法レベルで認められないか。
・自衛隊の武器行使要件の緩和
⇒PKOなどで活躍する自衛隊の緊急事態の武器行使はできるだけ認めるべき。しかし、一定の歯止めもつける。
(※日本国ならではの国際紛争や国際社会の秩序維持への関わり方を今後とも追求していくべきだと思います。)

◇変えないメリット
・今後とも防衛予算の拡充に一定の歯止めをかける
・周辺諸国に対して、対抗よりも協力を推進するという姿勢を示す
・日本の軍事力の展開戦域を日本国の周辺に限定して判断する姿勢を示す

◆現行の一部の改憲論について思うところ
①変わらなかったから変えるという趣旨には賛同しない。
変わらないというのはそれだけ国民の支持を得てきたということ。
現行憲法で日本は奇跡と言える戦後復興を達成している。
評価すべきは評価すべきであり、全否定する必要はない。
変わらない憲法こそ私達の祖先の先見性と卓見に対する敬意の証であり、
私達の誇りとなすべきことではないか。

②米国におしつけられたから変えるという趣旨にも賛同しない。
憲法の内容自体に問題があれば部分的に改正すべきだと思うが、
誰が書こうと国民の賛同があり、日本の国益に叶った憲法であれば堅持すべき。
誰が書いたかは、改憲の理由にならない。
それに現行憲法の起案には当然私達の先代も携わっている。

③現行憲法が公布されて60年たったから改憲するという趣旨にも賛同しない。
時代の変遷には憲法以外の立法・法改正や解釈変更で対応するのが基本。
本当に時代にそぐわなくなったと考える条文は条項ごとに改正すべき。
また、60年たったから抜本的に改憲すべきと言うなら、60年ごとに憲法の大改正を行うのか。
日本は天皇制の継続に見るように、継続に価値を置く国。
憲法についても、継続性に意義を見出す議論があってよいのではないか。

④他国が憲法を変えているから変えるべきとの趣旨にも賛同しない。
他国が憲法を変えていること自体は、日本が憲法を変える理由にはならない。
自分達が国際・社会情勢を判断して、自分たちの決断によって憲法は変えるべき。
日本はこの人口規模にして、戦後の焼野原から世界で有数の経済大国にのし上がった国。
もっと自分の国の歴史と自分たち自身に誇りを持って、憲法改正も議論していいと思う。

国の在り方を決める憲法、自分の頭で考えながら改憲を議論していきましょう!

◆参考
(寄稿 憲法はいま)96条改正という「革命」 憲法学者・石川健治

※日本とシンガポールの「自由」比較・中国流自由観
 中国人の友達から日本とシンガポールの自由を比較する論文を読んだことがあると聞いた。民主主義ではあるが経済的規制の多い日本と民主主義ではないが経済的規制の少ないシンガポール。民主主義を制限することで最大多数の国民に最大限の自由を与えようとする中国流の自由観があると。個人的には、上の主張は司法権の立法権・行政権の牽制により実現されるべきだと思う。同時に、他国の憲法や政治思想を比較することは自国の憲法を考える上で一つの視点になると感じた。
 ちなみに、韓国では学生や法曹を中心とする政治運動が盛んで、この点では日本以上に民主主義の力がある国だと思う。
※政教分離に関連して
 議員が宗教法人である靖国神社に参拝している現状は法的に問題があると思います。また、A級戦犯の合祀に関する外交問題、自分たちの家族を合祀するのをやめて欲しいと考える日本の人々にどう応えるかという国内問題などもあります。これらに加え、日本のために戦った人々に正当な評価が払われるべきだという要請にも配慮してどのような政策をとる必要があるかを考えるべきです。
 一つの視点となるのは、兵士の鎮魂の場と、神道の宗教の場とを切り分けて議論することを可能とする政策を考えることではないでしょうか。靖国神社に関しては、立法レベルで改正し、兵士の鎮魂の場所と宗教は切り分けて議論できるようにすべきだと思います。靖国神社の施設の管理・運営・宗教行為の執行自体は宗教法人である靖国神社に任せ、国が靖国神社の記念館の掲示物の内容や、祀られている兵士の名簿を管理するようにするのはどうでしょうか。また、名簿からの氏名削除を求める方々の声にも応えること、加えて、A級戦犯氏名の名簿からの削除等も検討されるべきだと思います。
※解釈改憲について
 行政において法律を解釈すること、そして、行政全体の解釈が憲法などに抵触しないかを判断する内閣法制局の役割は重要だと思います。ただ、内閣法制局や閣議決定により示された憲法解釈が憲法の解釈の限界を超えていると考えられる時、その違憲無効を判断する権限が現在の最高裁にあるのかが気になります。もし、具体的審査制等がネックになってないとするのであれば、法律の最終的な解釈権限は裁判所にあるという三権分立の趣旨を滅却するものであり、妥当でないと思います。

2013年5月2日木曜日

靖国・領土 中韓の学生はどう考えるか?

ソウル大の国際関係大学院では毎週一回、国ごとのランチミーティングが開催されている。
今日のチャイニーズテーブルのテーマは日本の靖国神社参拝と領土問題。
(以下、中国と韓国の学生との議論の議事録です!)

①日本の政治家はなぜ靖国を参拝するのか?
・植民地時代を正当化するためではないか。(韓国)
・自国の民族主義を高めることが狙いではないか。(中国)
・政治家が靖国神社を参拝する理由は、自分たちより強大であったロシアやアメリカと戦った記憶を国民に喚起させるということ。現代の状況にあてはめれば、日本の安全保障上の脅威は中国であり、ホットなのは尖閣問題。参拝のメッセージは、中国の台頭に対しても、理に沿わないことがあれば、日本は毅然と立ち向かうということだと思う。

・靖国の記念館の掲載物の内容は戦争を美化するものが多いがなぜか。(中国)
・靖国記念館の掲載物の内容は日本の主流派の意見を代表するものではない。むしろ、少数派の見解を示すものであり、基本的に政府のコントロールを受けていない。

・日本の多くの人は靖国参拝をどう考えているのか。(中国)
・中国や韓国の批判を理由に日本のリーダーが参拝を行わないというのは、クールじゃないということ。この問題に対して、韓国や中国の主張を踏まえて考えている人はそんなに多くない。(※この点に関しては、国内でも意見が割れていて、靖国神社に祀られている兵士に敬意を表してほしいと願う方々がいる一方で、近年の靖国関連訴訟にあるように、自分たちの家族を合祀するのをやめてほしいと考えている方々もいる。)

・日本の歴史教育を変えることは可能か。(中国)
・不可能ではない。難しい歴史問題について、学生が日本と諸外国の双方の立場を勉強するのは大切なことだと思う。

②尖閣や竹島を始めとする領土問題にどう向き合うか?
・精神的な問題である靖国と違って、尖閣には資源という実益が絡む。近いうちに、空母が尖閣に向かうことになるだろう。(中国)
・また、以前と違って、世界は中国の言葉をより聞くようになっている。(中国)
・中国のソフトパワーは高まっているので、むしろ挑発を差し控えるべきではないか。(中国)

・韓国は領土問題について中国と立場が近い。ICJに行くという提案は受け入れ難い。竹島に関する条約等では日本に有利なものが多く、ICJでは韓国に不利な決定が下される可能性が高いからだ。しかし、法的文書のほぼ全ては力のなかった韓国が日本や国際社会に強制される形でつくられたもの。正義は、わたしたちにあると思うし、それがICJで覆るとしたら耐えられない。それに、実行支配の法理等の西洋の慣習をベースとするルールは、アジアの領土紛争には適用できないのではないか。(韓国)

・竹島の二島(西島、東島)を日韓で一つづつ分割することを授業で提案してたよね。個人的にはその意見は検討する価値があると思う。(韓国)
・僕の意見は日本ではかなり少数派だけどね。(一同笑い)

・私は、やっぱり独島は韓国の領土だと思うけど、議論していくことで少しづつ自分の立場をニュートラルなものにしていけるよな気がする。(韓国)
・第二次世界大戦や歴史問題に対する日本の立場をはじめて聞いた。良い、悪いを判断する前に、まずはお互いの主張を理解することが大事だよね。(中国)
・実は中国は尖閣問題を棚上げにしておいて欲しいと思っている。この問題は、南沙諸島や台湾やチベットなどの国内問題とも繋がっている。日本の姿勢を東南アジア諸国が注目している。また、尖閣には台湾も絡んでいるから、中国としては扱いにくい問題なんだよ。(中国)

※関連1;「一流の国、日本」という観点から靖国神社参拝や政治家の姿勢について考える。
※関連2;Japanese people's perception of WW2 and Yasukuni Shurine

Yasukuni Shrine―How Japanese people percept WW2 and the symbol?

  First, knowing each other’s view toward WW2 is step for creating common perception about history and mutual understanding.

◆How Japanese people percept WW2?
 -Asian countries; Victim
  Many Japanese people think colonization is basically wrong.
  But this is not only wrong for us but also other countries colonization is wrong.


 -US and Russia; Competitor
  Before WW2, there was era of expanding colonization.
  And in Asia, Japan expanded our colony by spending huge blood of Japanese people.
  But Russia and US also wanted to get the interest of Japan, so finally we had to fight for protecting our interest which we got more earlier than them.


◆What kind a people are in Yasukuni Shrine?
 -How to dead
  1) During the fight against resistance of Asian Countries
  2) During the fight against Russia and US
  And category 2 people are far more than category 1.So, main motivation of going Yasukuni is not for praising colonization.


 -What they did
  1) Missing strategic decision; A class criminals were leader of Japan during WW2.
 2) Murder and Rape; Some soldiers broke the rule of Japanese Army.
  3) Nor miss judged, nor broke Japanese army rule, just fought for protecting our country, belief and who they loved.

 -For whom we have to pray?
  It is wrong to show respect toward cotegory1 and 2.
  But it is natural to show respect to the person of cotegory3. They didn’t commit murder and rape in severe situation. And they kept fighting even rival was stronger than us.


◆Tension between domestic Japanese and international Japanese?
  I think Japanese politician’s action will give damage to Japanese people who live in abroad or business in abroad. The thing which Japanese politicians who went to the Shrine have to do is explaining their logic to international society and also to Japanese people.


※Japanese ver ; http://ksi-lucky.blogspot.kr/2013/04/blog-post.html