2015年12月28日月曜日

シリコンバレー

本を読んでシリコンバレーにいきたいと想い、
ボーナスが出たので超短期だけどサンフランシスコを訪れることにした。

仁川空港から飛行機で約9時間。
小説を読んだり映画を見たりしてると割とすぐつく。

おそろしく待たされた入国審査と両替を終えて市内へ。
疲れていたがさくっとチェックインを済ませて再び来た道を戻ってスタンフォードへ。

列車で寝過ごしたたためマウンテンビューで下車。
様々なレストランが並んでいるストリートがあるのでとりあえず歩く。
民家を改築したような二階建ての喫茶店に入る。

500円くらいのコーヒーを買って二階席へ。
みんなマックをやっている。
中央のテーブルはグループ用になっていて、
マーケティングの話とかがきこえてくる。

wifi使い放題、電気使い放題、居座り放題。
少し控えめな音量で音楽が流れている。
作業がめっちゃはかどる。こういう喫茶店が日本にも欲しい。

お客さんは小声でビジネスの話をするか、
一人で集中してプログラミングとか執筆をやってる感じ。
かっこいい。自分もプログラミングできるようになりたい。

サンフランシスコは割と寒く、空は秋のように高く乾いている。

※バークレーからサンノゼを歩いてみて思ったこと。
 サンフランシスコ周辺にはホームレスが多い。バークレーは学生とヒッピーとホームレスの区別がつけにくいくらいだ。夜出歩けば必ずホームレスから小銭をくださいと言われる。シリコンバレーは中国などと比べ全体的に元気のないアメリカ西海岸一帯の中にこじんまりとあり、そこで人々は祈るかのようにmacに向き合っていた。組織からの自由→労働からの自由など、起業してお金をがっと稼いで経済的自由を確立するという生き方は、なんとなく現代版の「解脱」といえなくもないような生き方だとおもった。ヒッピーからホームレスになるか起業して経済的自由を勝ち取るか。そういう選択があるようにも感じた。

※マウンテンビュー
 スタンフォードの街も活気があったけど、よりおちついていて、起業家っぽい人が多いのはマウンテンビューだと思う。通りではサンタクロースの帽子をかぶったベンチャーキャピタリスト風のおっさんがいたりもした。また、カフェでは人々がコツコツとリサーチやコーディングに取り組んでいた。印象的なのはトイレ。自分がいったカフェはトイレが一つしかなかったので常に行列ができていた。そして、トイレから出てくるとき、前に入っていた人が「お待たせ」っとかいって肩をポンと叩いて来た。若干「触るなよ」と思わなくもなかったが、流石シリコンバレー。人々は適度な社交性があるなと感じた。行く前まで自分は映画のソーシャルネットワークに出てくるような、おたっきーで超エネルギッシュな人があふれてるのがシリコンバレーだと思っていた。でも、自分がみたシリコンバレーはもっと真面目で、コツコツと努力している人が多いという印象だった。

※レッドロックカフェ
 マウンテンビューのレッドロックカフェのような喫茶店がもっと日本にもたくさんできれば良いのにと思った。二階席があり、wifi、電源使い放題でコーヒーは300円+チップ。チップは数セントから2ドルくらいまで選べる。お客さんはリサーチ、コーディング、読書とかをやりたい人が集まっていて、作業がやりやすい。音楽や話し声もきこえるが周りを配慮して控えめな音量となっている。コーヒーはラウンジとかにたまにあるような大き目のタンクにあらかじめ入れてあり、お金を払って紙コップをもらい、自分でつぐ感じ。そこそこ美味しい。また、壁には絵が飾ってあって、そういったスペースを提供するところからもお店の収益をつくっているんだろうと感じた。自分はチップは一番小さな額を選択したけど、次にいったら間違いなく2ドルくらいのチップを喜んで払うと思う。それくらいいい空間を提供しているカフェだった。

※アジアの時代
 アメリカにいったとき、不思議と海外にきた感じがしなかった。サンフランシスコは人口の3分の1くらいがアジア系ってのもあるかもしれない。でも、それ以上に、アメリカが日本と同じような成熟国で日本と同じような課題を抱えている国だからなんじゃないか。国として元気があるのは、中国やインドだと感じた。北京の人々は日本と同じくらい、それかそれ以上に最先端かつお洒落な若い人が多いと感じた。古い民家を改修してつくったチェーン店のカフェの中には誰でも読める英字新聞があり、モードなファッションの男女のグループがipadをみながら話し合いをしていた。また、孔子カフェという喫茶店では猫や謎の煙に包まれつつ西洋人や中国人がmacを開いてコーディングをやったりビジネスの話をしていた。シリコンバレーより声はでかく、エネルギッシュかつ詩的な感じもした。インドはまだまだ発展途上国だと感じた。だけどインド映画とかをみると、この国の人々が抱いている希望とかを感じる。インドの場合スタバはコンノートプレイスに一軒くらいしかないんじゃないかという感じもするけど、スタバの前にはセキュリティーがたっていて、スタバの中には凄くお洒落に着飾ったインドの人々とか、留学帰りっぽいインド人がコーヒー片手に英語で電話しながらPCをカタカタやっていた。

※雇用問題
 アメリカに行って感じたのは雇用問題の深刻さだ。韓国でも雇用問題は深刻であり、中東情勢の混迷の背景にも雇用問題があると言われている。IT化を進めつつ、いかに新たな雇用を創出していけるか、人々の就労スキルをいかに高め続けていける仕組みをつくれるかが世界的に大切な課題だと感じた。

※日本人の強みとしてのロジ力
 やるべきことを迅速に正確にやる。これは日本人の強みだと思った。アメリカと比べても中国と比べても韓国と比べてもそうだと思う。だから、同じシステムを使うのであればレストランの運営とか空港の運営とかをやらせれば日本人が一番迅速に多くのお客さんをさばけるんじゃないかと思う。だけどロジとかはAIとかでも代替が可能な分野なんじゃないか、アメリカではロジが比較的苦手な人が多い分、新たなシステムの開発とかAIの導入に力をいれているんじゃないかと思ったりした。一方、アメリカの雇用問題は深刻であり、かつ、社会の活力はアジア諸国の方にあると感じた。あと、アメリカの強みは優秀で野心に溢れた移民を惹きつけて受け入れているところにあると思う。だけど、それはアメリカに生まれたそこまで野心がなかったりする個人にとってはきついところでもあるんじゃないかと感じた。入国審査の厳重さとかをみると、アメリカが人を受け入れるキャパに少しづつ限界がきているんじゃないかと感じたりもした。もっとも、アメリカは内向きになったりオープンになったりする国だと思うので、今度の大統領選挙の結果次第でまた変化があるのかもしれない。夜のサンフランシスコでは元気のない白人のホームレスが道にうずくまっており、スタンフォードのキャンパスでは誇りにみちた中国系の若きエンジニアって感じの人がバックパックを背負っていき揚々とキャンパスを闊歩していた。

※刀屋
 サンフランシスコにめちゃめちゃ混んでるラーメン屋があった。年末の日曜日。他の店が結構しまってるせいもあると思う。だけど他のオープンしているアジア系のお店とか他のお店とかと比べても群を抜いて長い行列ができていた。メニューはラーメンと刺身系とお酒。海賊みたいな風貌の日本人もしくは日系人のおじ(い)さんの二人組がリーダーって感じで若いインド人風や日系人風の男女の店員が会計とかフードを運んだりしていた。寿司は既に売り切れであった。焼酎も半分以上品切れであった。刺身はそこそこ旨く、ラーメンはスープは甘い系で美味しいけど麺は西洋風なのか超ソフト。日本にはもっとうまいラーメン屋がごまんとあると感じた。だけど、めちゃくちゃ流行っていた。アメリカにあるのに暖簾は刀屋。ローマ字とかで振り仮名とかはうってない。二人組のおっさんは海賊といった感じの風貌で気骨を感じた。どこで戦うかも大切だし、それ以上に志と気骨をもって勝負する姿勢がカッコいいお店だと感じた。

行政分野にAIを導入するポテンシャル

■統治機構、IT化
 行政組織を効率化する上ではITの導入は大事だと思う。特に、用字修正などのルーティーン業務はAIを導入して効率化できる余地がかなり大きいのではないかと感じる。また、政策の実現手段として、新しいアプリサービスを開発するとかもありなんじゃないかと思ったりする。例えば、リユースの普及を目指して法改正を行うとして、それが自治体にも影響を与える場合はかなりたくさんの主体と意見の擦り合わせが必要になると思う。当然時間がかかり、課題の発見と解決までの間の間隔が大きくなってしまう。しかし、アプリなどを活用した新サービスの開発には議会プロセスなどがないので、もっと早く課題への解決策を社会に提供することができる。教養区分に加えてプログラミング区分を公務員試験の試験区分に追加するなど、プログラミングに強い人も行政官として積極登用していくべきではないだろうか。
 統治機構については、現在の日本は二院制を採用している。行政官として大変な仕事に国会答弁の作成がある。これは野党の先生が与党の先生に国会で質問した際に、それにどう答えるべきかを書いたペーパーを書いてレクなどを行うというものだ。野党の先生への質問の取材や、既存政策のレク、答弁作成、資料作成、書類の印刷とセット、与党の先生へのレクなど、国会の度にかなりのコストをかけて答弁の準備をしている。しかし、国会答弁の結果政策がかわる場合はどれくらいあるのだろうか。国会答弁を通して現地の声を知る機会を得たりするのは大事だと思うが、多大なコストをかけて運営している国会答弁なので、もっと政策の変更やブラッシュアップに繋げていくべきなのではないか。その方法はまだしっかりわかってないけど、党議拘束が強すぎると国会での与野党の議論が政策決定に与える影響が小さくなってしまうのではないかと思ったりもする。政策が変更されにくいというのは良い点もあるかもしれないけど。統治機構の効率化のためにどうすべきかについては、今後とも考えを深めていきたい。

2015年11月3日火曜日

人口配置

経済教室に人口配置についての記述があった。
念頭に増田レポートがあって、
それに対する疑義を提起する内容であったと思う。

ざっくりいうと、

増田レポートの内容は
・地方の出生率は高い
・東京の出生率は低い
→地方移住が進めば出生率もあがって地方創生も実現!

経済教室の内容は
・東京の出生率が低いのは結婚した後人が郊外に移動するため
・むしろ、結婚市場としての東京の価値は高い
・さらに都心部に人が集中した方がインフラの維持コストも低い
というもの

自分はソウルとかシンガポールとか人が集まっている都市に魅力を感じる。
東京を子育てのしやすい場にするという観点からは、
地方に住んでいる親世代が若い夫婦が暮らす都会に移住することを
支援するという政策も考えられるのではないかと思う。

環境的にも集住が進んだ方がsustainableなのではないか?
・・・それには諸説あるようなので勉強が必要。

2015年11月1日日曜日

10月

10月、渋谷、
SEELDが演説した道。
中国人観光客がハロウィンを撮影している。


欧州は難民。
日本企業は増収増益。
大統領選ではトランプの優勢が伝えられている。

ザッカバーグも大統領になれるかもしれない。
人は宇宙に行けるかもしれない。
ディープラーニングは人の知性を超える可能性を持っている。

clarityが無限ループを続けている。

ワークライフバランス、
廃リ行政のあり方、
とりあえず答えは出ない。
されど楽しい。

2015年9月23日水曜日

ヨンナムドン

 ソウルの新しい名所としてヨンナムドンがある。ここは、パク・ウォンスンソウル市長の肝入りでできた場所ということで、ホンデに隣接した地区にある。ちなみにホンデは韓国の渋谷といった感じの街で、芸術大学やクラブや雑貨店などがいろいろとあるエネルギッシュな街だ。

 ヨンナムドンはホンデの外れの薄暗い市街地を抜けたところにある。中心が小さな公園となっていて芝生の道があり、その周囲に石畳のイスやベンチがあり、かつ、その場所をレストランやバーが囲んでいる。ヨンナムドンの入り口には輸入ビールやワインを揃えた店があって、ビールをのみながらあたりを散策することができる。

 中央の公園にはシートをもってきて月見をやっているグループや、家族づれ、カップルがいたりする。周囲のレストランやバーも基本的にオープンな構造でスタイリッシュなところが多い。また、ベリーダンンス教室でもあるのか、独特の衣装を身に付けたグループが行き来したりもする。

 ヨンナムドンをこえると中華街と旧市街地に入る。中華街は、台湾系なのか、台湾を冠したお店が多い。また、旧市街は迷路のように入り組んでいるけど、ところどころにバルや小物屋があったりする。その区域を抜けたところにヨンセ大学があり、あたりには学生も多い。

 ソウルの街を歩くと活気があると思う。ソウルだけでなく、ソウルに隣接する仁川にもいろいろと賑やかな場所がある。仁川のソンドには環境投資を行う国際機関(GCF)のアジア支部もあり、海辺の地区で高級マンションやホテル、アウトレットの開発が進められている。ジュアンもなぜ人が多いのかはよくわからないけど、酒場とかホテルとかが密集した歓楽街があったりする。

 ソウルは東京から2時間半ほど。個人的にはLCCの便がもっと増えて、より安価にいける体制が整備されればよいと思う。

2015年7月12日日曜日

入省三カ月の雑感

働き出して3カ月。
正直なところ4月がかなり昔に感じる。

■一年目にとって大切なこと
・仕事仲間を思いやる力
⇒とりあえず膨大なメールを適切な部署に転送して、締切までにそれを刈り取るのが一年目の仕事。その時にメールの転送マシンとならずに付加価値をつけるには、どれだけ仲間の立場にたって調べてから仕事をお願いしたり、伝え方を変えたりできるかにかかっていると思う。

・細かいところまで突き詰める力
⇒付加価値をつけるところにも関わってくるけど、細かいところまで突き詰める力もかなり重要だと感じる。特に、先輩やボスから決裁をもらう時に色々と質問されてアウアウとならないように、過去の事例を調べたり発注先の意図を調べたりしていくことは重要。あとは、ミスがないか目を光らせて完璧なものを創り上げるという姿勢も結構大事だと思う。

・手際の良さ、整理整頓の力、体力
⇒各委員会が週二日くらい開催されるので、特に総務課、企画課、忙しい原課に配属された場合は週二日ぐらいはタクシー帰りがあると思っていていい。たしかに睡眠時間は削られるけどなれるもの。手際よく仕事をしていけば、平日はそれほど遅くない時間に帰ったり、土日はゆっくり自分の時間をもってバランスをとることができる。

■五週間研修の雑感
・地方自治体と省での仕事の違い
⇒省での仕事は基本的に机に座って一日中メールを転送したり、電話をしたり、たまに他部署まで自分が出向いて案件を説明したりと省から出て仕事をすることはない。それに対して、地方自治体の場合は外に出て仕事をすることも多いし、市民の方の顔をみながら仕事をすることも多いと感じた。

・法律と執行の間隔
⇒省よりも地方自治体の方が訴訟リスクが身近で、法の適用と不適用を決める時に緊張感をもって取り組んでいることが多いと感じた。特に、社会保障関連制度の運用についてはいろいろと課題も多いと感じた。地方自治体で働く法曹がもっと増えると良いのではないかとも思った。地方財政については地方自治体に財源を移譲した方が財政規律を維持しやすいのではないかとも感じた。

・英会話、企業、政策の議論
⇒普段の業務ではあまり使っていなかったが研修で久々に英語を使う機会があった。多少ブロークンな英語+自分ならではの視点を活かした質問ができると良いと感じた。海外の外交官相手にもガンガン質問する若手が増えると良いと思う。企業に訪問して最新のテクノロジーについてや経営者の方の志について伺うのは楽しいと感じた。バイオマス発電の普及など、今の仕事で自分ができることをもっと勉強して実践していきたいと思う。大学院でやった政策の議論なども、研修でチームを組んで発表の準備をする際には役立つと感じた。公共政策大学院の良さは、いろいろな政策へのアンテナを広げることができることだと思う。今後、自分の政策分野を深めながらも、他の政策分野への関心は持ち続けていきたい。また、専門性を高めるための勉強を続けていきたい。

※バイオマス発電とゴミ収集の仕組み
日本のエネルギー政策をどうするか、再生可能エネルギーをいかに普及させていくかは、少子高齢化への対応や安全保障などに加えて、日本の重要な課題の一つだと思う。今の日本ではゴミ収集の仕組み(ゴミの分別方法など)が地方自治体によって異なっているけれど、これが日本全国で統一されれば今以上にバイオマス発電やリサイクルビジネスを発展させていくことができるのではないか。ゴミ焼却場の性能が自治体ごとに異なっていることが現状の要因の一つとも。最近食品廃棄物の処理が大きな問題になっているけど、食品廃棄物を活用したバイオマス発電の事業としてのポテンシャルも考えていきたい。

※社会保障の雑感
自分は門外漢だけど厚労省の同期に期待したいこと⇒年金基金でベンチャー投資を始めたように、医療保険でも(よりディフェンシブな運用となっても)運用を開始して国庫負担を減らしていくべきではないか。生活保護についても空き家を地方政府が比較的安価に借りて、そこにホームレスの方に一時的に入居してもらうようにすることで生活保護にかかる費用を削減させることができるのではないか。

※参考:国会待機について
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2016/01/blog-post.html