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2014年9月7日日曜日

官庁訪問 政策討議課題対策

■政策討議課題において大切なポイントは三つ
・①メンバーの意見を拾いながら議論を盛り上げてまとめる。
・②レジュメが読みやすい。
・③筋が通った政策提案ができる。(その提案に独自性があれば尚良い)

・①については、他のメンバーの議論を批判するより良いとこをみつけて上手くまとめるのが基本姿勢だと思います。
・②については、工夫してない人が多いので、例えば紙の上半分は縦折り、下半分は横折りにして図もつけるなどすると好スタートができると思います。
・③については、配られたプリントの内容を要約して使うのが基本ですが、自分独自の視点や発想を見せられると更にアピールできると思います。
・自分独自の視点や発想のためには、関心ある社会問題について調べたり解決策を考えておくと良いと思います。(択一や記述の勉強の合間にやればOKです。)

■官庁訪問において大切なポイントは二つ
・①志望動機を突き詰めていて、その省で働きたいという本気の想いがあること
・②政策の議論に強い、もしくは素養があると認められること

・①は自己分析や説明会への参加が大切。我究や友達との議論が有効。
・省の雰囲気や大切にしているものと自分のフィット感を確かめておくと良い。
・②は政策討議課題にもつながるけど、慣れが大切。
・歴史と国際情勢は本と新聞で。特に新聞やニュースに触れて置くことは重要。
・慣れるためには様々な政策課題について議論しておくことが大切。

■どうやって政策の議論に慣れるか?
・周りに国家公務員を目指している友人がいれば議論する。いろいろなトピックでやる。自分の関心が薄い分野が特にお勧め。
・政策を議論できる環境があることが公共政策大学院の良いところ。
・でも法科大学院や大学などで、周りに公務員志望者が少ないという場合も。
・議論に場馴れしているか否かでせっかくの公務への想いを活かせないのはもったいない。

2014年7月11日金曜日

国家総合職試験(院卒者試験・行政区分・法律系)対策

以下箇条書きでざっくりと。
これから受験される方や再チャレンジする方の参考になれば幸いです!

◆総論
・行政区分全部で合格は約130人。うちロー生が約100人。公共生はロー生との競争を意識すべし
・本当になりたいのであればあきらめずに頑張って欲しい
⇒遠回りや挫折体験を大切にして欲しいし、公務に活かして欲しい
・予備校には行った方が良い。択一や記述の過去問、予想問題を入手するのが重要。

◆一次試験
・最終合格を考えると択一は専門35点、教養20点くらいを目標にすると良い
・専門はとにかく予備校の過去問集を何度も解く
⇒20回くらい同じ問題を解いても僕は良いと思う。全問題全選択肢の誤りのポイントが言えるか
・公務員六法(憲民行)を過去問解く要領で三回ほど「解く」
⇒過去問の内容を理解できていれば2カ月くらいでできると思うので、最後の追い込みで。
※上の一次対策は重めです。過去問丁寧に4回繰り返して受かる人が多数派かも。

◆その他
・休憩は自習室から生協の本屋に散歩していくようにしていた。歩きながら記述の過去問の解き方を自分に講義するようにし、本屋では法律雑誌を眺めて今年でそうな問題を予想した。
・択一については、過去問を何度も解く中で以前になんか似た問題あったなと思ったら、無視せずにその問題を探し出して、どこが違うかを一つ一つ整理して過去問に書き込んだ。面倒くさがらず自分で調べて過去問集に整理して書いた分だけ、自分の力が高まると思う。

◆二次試験
◇記述
・辰巳から出ている司法試験用の採点基準(憲行)を見ておくと良い
・宍戸先生の憲法本、事例研究行政法、国際法判例百選がおすすめ
※最初は難しいけど、ここらへんの本を勉強の初期から読んでおくのもオススメ
・記述はとにかく時間内に書ききる練習を!
※書いて手の筋肉を鍛えることが割と重要です。読みやすいナンバリングも研究すると吉。
◇人事院面接
・面接当日は何もみない。ありのままの自分を伝えることに徹する。
・志望動機は自分の苦労体験をベースにすると伝わりやすいかも。
・ここでは一発逆転を狙わずに落ち着いて臨むのが吉
※真っ直ぐに、本気で働きたい気持ちを伝える。プレゼンではなく、面接官と会話する。
◇政策課題討議
・用紙の使い方を工夫する。「速攻の政策論」「公務員受験ジャーナル」を読んでおく良い
・DIやアクセンチュアなど、コンサルの選考でGDを経験しておくと役立つ
・ポイントは建設的に議論を発展させてまとめ、自分の考えも成長させること
※普段から友達と政策の議論とかをやって場馴れしておくとよいし官庁訪問にも役立つ。

◆官庁訪問
・幅広いテーマを友人と議論しておく(サイバー犯罪、安全保障、雇用、エネルギー、宇宙etc)
⇒自分がこれまで関心のなかった分野こそ議論しておくと良い。GDでも官庁訪問でも役立つ。
・自分の志を磨く⇒「我究」はオススメ
・歴史と世界情勢を語れるようにアンテナをはっておく。
※説明会やOB訪問にも積極的に参加すると吉。省と自分のフィット感は重要。
※リンク先の本をいくつか読んでおくのも良いかも。
http://www.jinji.go.jp/kensyusyo/2011/08/post-19.htm
※色々な省庁を先入観なく見て、自分と合いそうかを感じておくことが重要。
※また、周りに省庁出身者がいない時はOB訪問をして実際の仕事とか、就活のアドバイスを聞いてくと良い。

◆行政官として
・一期一会、大局観、胆力
・ケネディースクールの博士課程進学を目指すのもあり。
・第二外国語の習得にも力を入れる。
・法律系でも経済がわかると良い。費用便益分析もできると尚良い。
※人との絆を大切にせよと多くの方からアドバイスを頂いた。

◆その他
・択一直前期は基本的に日々同じリズムで生活していたけど、二日くらい前に普段いかないお店で食事をしたりギャンブルにおける勝負の心構え的な本を読んで、脳に刺激を与えようとしてみた。身体が柔らかい方が直感が研ぎすまされるという記述を読んで寝る前にストレッチをしたり。民法が2問ほど拾えた気がする。

◆平成26年度国家総合職試験の憲法の記述試験の解答例(以下参考になれば幸いです!)
1、A案について論じる。A案については、居住地毎の投票権の平等(14条)を侵害するとの疑義が出されると想定することができる。この点につき、提案者側から、衆議院とは異なる参議院の性格に鑑みて、参議院の選挙制度によって生じた都市部と地方部のいわゆる一票の格差の問題は、ある程度許容できるものであり憲法14条に違反しないと主張することが考えられる。この点につき、私は、以下の理由から同案は憲法14条に違反すると考える。即ち、現状の選挙制度でも都市部と地方部の一票の格差の現状は違憲状態であるという判決が出されており、それは参議院選挙においても同様である。そして、本案は、同格差を現状以上に拡大させる可能性が高い。よって、本案は憲法14条から導かれる、各人の投票権の平等を侵害するものである。以上より、私は、本案は憲法14条に違反すると考える。
2、B案について論じる。本案については、男性に比べて女性を不当に優遇するものであり、男女の被選挙権の平等(憲法44条)に違反するとの疑義が提起されると考える。この点について、提案者側は、本案はいわゆるアファーマティブアクションにあたり、①目標が重要であり、②目標と手段に合理的関連性があれば、本案は憲法に違反するものではない。そして、本案は①②を満たすため憲法に違反しないと主張すると考えられる。この点につき、私は、日本は諸外国と比較しても女性議員の割合が少ないため、男女の民意をより政治に反映しやすくするようにするために、また、男女の被選挙権の平等を実現するためという本案の目標は重要であると考える(①充足)。しかし、現状において、選挙において男性と女性を比べて、女性が不利になるような社会的事情が存在することは考えにくく、また、男性に比べて女性の議員が少ないのは、そもそも選挙に立候補する女性が少ないためであると考える。なので、女性に対して立候補の魅力を伝えるための政策に政府予算をつぎ込むなどの政策であればまだしも、本案のように選挙の結果についてまで法律が介入することは、却って男性を不当に差別する結果を招くと考える。以上より、私は、本案は憲法44条に違反すると考える。
3、C案について論じる。本案については、被選挙者が被推薦者に限定されるという点が、国民の被選挙権(憲法15条)を侵害するという疑義が提起されると想定できる。この点、提案者側は、本案はあくまで参議院選挙についてのものであり、衆議院選挙については、自由な立候補が依然として認められているため、本案は憲法15条を侵害するものではないと反論すると考えられる。この点について、私は、国民の被選挙権(憲法15条)は国民主権原理(憲法前文、1条)や国民の参政権を具体化する規定であり、民主制の実現に不可欠の規定であると考える。そして、本案は国民の自由な意思による立候補を不可能にする点で、国民の被選挙権を侵害する度合いが大きく、そのことは同案が参議院選挙に限ったものであっても異なるものではないと考える。以上より、私は、本案は国民の被選挙権(憲法15条)を侵害し違憲であると解する。(以上)

※行政官一年目の生活について
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2015/07/blog-post.html
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2016/01/blog-post.html
※個人的にやった方が良いと思う政策について
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html

2014年6月19日木曜日

ニートになっても世界で戦う

映画、希望の国の一つのシーンが忘れられない。

原発事故が起きた村に残ることを決めた老人は、
息子夫婦にこう言い放つ。
「強いから逃げるんだよ」

この映画は、震災と原発事故に直面した、
三組のカップルを描くことで話が進む。
賛否両論のある映画のようだが、
日本の現状を考えさせられる映画でもあると思う。

少子高齢化により慢性的な財政難が続いている日本。
そこに襲った震災と原発事故。
さらに東アジア情勢の緊迫化など、
余力のない財政状況に追い打ちをかけるかのように、
日本は困難に見舞われている。

いっそのこと成長著しい中国や、
シリコンバレーあたりに移住すべきなんじゃないか。

でも、現地で会話できる語学力はあるのか?
世界で生きていけるだけの稼ぐ力や武器が自分にあるのか?
だいたい移住先で自分の権利が十分に守られるのか?

「強いから逃げられる=移住できる」
これは確かにその通りかもしれない。

ただ、
例えば戦コンでバリバリ活躍する人など一部の人だけが、
世界の好きなところで仕事ができる力を持つ社会は、
理想の社会とは言えないだろう。

IMF危機により財政破綻を経験した韓国では、
国内で失業が溢れ、昨日まで国内で働いていた人の、
少なくない人数の人々が、
アメリカなどの海外に渡ったという。

とりあえずの英会話と、
世界で役に立つ自分の武器を全ての日本人が持つこと。

国内産業の空洞化に対して必死に企業の立地を考えることも大切だが、
日本人一人一人に世界で生きる力を身に付けてもらう政策が、
これから更に重要になるのではないだろうか。

この点では、移民政策(受け入れ)に加えて、
移民政策(送り出し)について真剣に検討していくことも重要だと思う。

ただ、世界で活躍できる力を持ち、
それでも日本に留まって、一歩一歩前に進むという選択も熱い。

※フィリピンの就活事情
先日GRASPPの同窓会で、
フィリピンの元中央銀行マンと話す機会を得た。
こういうとごついおっさんを想像しそうだが、彼は20代後半。
この前銀行をやめて、これからオーストラリアで博士号の勉強をするとのこと。
彼がやりたいのは計量経済学、仕事があれば世界中どこへでも行くという。

フィリピンには彼に加えてエンジニアや会計専門家など、
いわゆる高学歴層だけでなく、そうでない人もとにかく海外で働く人が多いとか。
フィリピンのGDPの2割は海外出稼ぎからの仕送りだそうだ。
ただ、一部の人は中東諸国で単純労働者として働き、
劣悪な環境の下で亡くなってしまう人もいるとか。

彼曰く、海外で働く人が多いキーファクターは、
国内に働き口がないこと。
英語は次の要因ではないかということだった。

彼によると、海外出戻り組の活躍により、
フィリピンでも多くの人が働ける日が来るとのこと。

2014年1月1日水曜日

どうやったらグローバル人材になれるか?

 最近世界で仕事ができるようになるためには何が必要かと想い本を読んできた。簡単にそのまとめをやりつつ、これから自分がやろうと思っていることを整理したい。

◆習慣
 ①体力をつける。⇒ランニングや筋トレを毎日する。
 ②古典を読む。⇒君は世界を迎え撃つ準備ができているか?などのブックリストを参考にする。
 ③ニュースの確認。⇒New York Times、BBC、アルジャジーラ、中央日報、日経をWEBで毎日チェックする。

◆コミュ力
 ①英語⇒外国人の友人と関わることで実践で磨く。中国語や韓国語の勉強を始める。
 ②リーダーシップ⇒外国人とグループでやる経験、NPOとかで活動する経験を積む
 ③歴史⇒靖国神社参拝、領土問題、従軍慰安婦などの歴史問題についてアジアの友人との議論を通して自分の考えを磨く。

◆スキル
 ①一般的なビジネススキル⇒働き出して身に着けるか、アタッカーズビジネススクールに通って前倒しで勉強する。
 ②自分の武器⇒政策についてテーマを決めて集中的に勉強する。今年は移民政策を勉強する。そして経済を勉強して長期的には費用便益分析ができるようになる。

◆捕捉:自分なりに考える歴史問題の論じ方
 ここでは僕がアジア人の友人達と議論して比較的受け入れられた見解を掲載しておきます。この問題で大切なのはバランスのとれた自分の見解を持つことだと思います。以下の意見が少しでも参考になれば幸いです。
 ①靖国神社参拝⇒自国を守るために命を捧げた兵士には祈りを捧げるべき。ただしA級戦犯に祈りを捧げるべきではない。首相は千鳥ヶ淵に参拝すべきではないか。
 ②従軍慰安婦問題⇒従軍慰安婦の方がどのような体験をされたかに重きを置いて考え、彼女たちが存命中に何ができるかを考えるべき問題。狭義の強制性はこれとくらべると小さな議論だと思う。ただ、募集を行ったのは日本軍の要請を受けた業者が主体であり、一般の日本兵ではなかったと理解している。
 ③領土問題⇒国際法で見た時、重要なのは実効支配をいち早く確立した国はどちらかということ。このことを考えると日本の立場の方が有利なのではないか。しかし、国際法が近年発展したものにすぎないという批判については同意する。

◆政策としての国際結婚の支援
 移民政策として最近考えていることを軽くまとめておきます。また日を改めて加筆したいと思います。
 ①交際を通して語学力や国際感覚を自然と高めることができる。
 ②日本人が海外に進出した場合、日本に外資を呼び込む際の窓口となれる。
 ③配偶者が日本に来日した場合、高度人材の呼び込みに繋がる場合がある。

◆参考
「採用基準」
「稼ぐ力」
「君は世界を迎え撃つ準備ができているか?」

2012年9月10日月曜日

政策秘書 試験対策

◆はじめに
非常に不安だったが、なんとか政策秘書試験に最終合格することができた。
政策秘書試験関連の情報はあまりなかったので、これから受験する方の参考になれば!

◆概要
 参議院もしくは衆議院のウェブサイトで確認できる。年に一回開催されて合格率は5%前後。生涯有効な資格。内容は旧国家公務員一種試験(大卒)の一次試験(教養区分)+専門記述(公共政策)+口述試験(面接)といったもの。

◆一次試験対策
 大学院の友人から誘われたことがきっかけとなり、試験の1カ月前から対策を開始。使用したのは、TACの時事の本、スーパー過去問ゼミ、予備校の数的推理のテキスト、実務教育出版の公共政策論述用の本。

時事⇒勉強開始の初期にTACの時事本を買って、通学時間を使って読破。知らなかった知識を中心に確認し、直前期に再度確認。
読解&資料解釈⇒一日一問、スーパー過去問ゼミの現代文と英語と資料解釈の問題を解いて国1受験時代の勘を取り戻す(本番では古文も一題出題され焦る)
判断・数的推理⇒大学院にあった予備校のテキストを一日一問とく。途中さぼったせいもあり、判断推理の途中で試験当日を迎えることになったが、判断推理の勘や考え方は磨かれ、本番で効果を発揮。(判断推理は面倒くさがらずに表を書いて情報を整理するスキルさえ身につけば、とりこぼしが少なくなると思う。)
自然科学⇒新しいスーパー過去問ゼミの問題集を買ってきて、1週間ほどかけて加工(問題をときながら知らなかった肢を正文に直していく)。
人文・社会科学⇒以前つかったスーパー過去問ゼミの問題集を直前期に1日1冊にあてて復習。

◆記述試験(公共政策)

過去問⇒参議院のサイトで過去問を確認して出題の傾向を分析。重要な時事問題(近年は経済的な問題の出題が多かった)は必ず出題されると思い、TPPや欧州債務危機について授業や雑誌等も活用して自分なりに考える。(本番では欧州債務危機が出題され、直前に受講した大学院の授業の内容が非常に役に立った。)
テキスト実務教育出版の公共政策の論述試験対策用の本を買ってきて、勉強開始の初期に読破。大幅な減点を回避するために重要なポイントを中心に確認する。個別トピックについては自分なりに考えてみた。
その他⇒日本の論点を軽く立ち読み。基本的な日本の課題についての常識や前提知識を確認した。(本番では、個別の課題についての前提知識があると、グラフの読み取りなどの精度もあがり、有利。)

◆口述試験(面接対策)

過去問⇒ブログなどを参考に、志望動機と自分がやりたい政策については聞かれると予想し、自分の考えをまとめると共に、前提となる知識を確認。

◆面接の内容と解答例&反省

①どうして政策秘書試験を受験しようと思ったの?
政治家に近い立場で政策形成に携わることに関心があったから。
②政治家になったとしてやりたいことは?
領土問題を交渉によって解決する。特に竹島。日韓関係は国際関係や経済の観点から非常に重要。
③アジアの人は日本をどう見ている?
中国など、軍国主義だと思っている人が高学歴な学生の中でも多い。ただし、きちんと歴史と向き合って話し合いを続ければ、友情を育むことができる。
④国会をどう改革すべきか?
選挙を減らす。そのために参議院を地方自治体の長がメンバーとなって衆議院解散時のみ立法を担うなど限定的な役割を担うものとする。
※参議院の方に言うべきことではなかったのではと反省。この点についても考えを深めるべき。
※最近、日韓の懸案について、韓国の人々にとってより重要なのは従軍慰安婦の問題だと思うようになった。韓国の人には、一般に従軍慰安婦、強制労働、竹島の問題は全て日本が韓国を植民地化する過程で生じた問題だと認識されている。

⑤その意見は議員歳費とも関連するの?
はい。
⑥短期的に国の決める力を高めるためにどうすべき?
政策についての国民の幅広い支持を創りだすことが必要。そのために、政策専門家や政府の立場からの政府広報をマスメディア向けに強化する。
⑦今もやっているのでは?
サイト等ではやっているが、新聞やテレビなど普段国民が接するマスメディア向けの政府広報への取り組みは十分ではないのではないか。
※もっと相手の目をみて堂々と話せ。世論誘導の懸念点についても配慮すべきだった。

⑧内政面でやってみたい政策は?
年金制度改革。年金基金の収益率は諸外国と比較して低い水準にあるので、ベンチャーへの投資等を行うことで、この点を改善し、持続的な年金制度を構築したい。
⑨リスクが高まるのでは?
短期的にボラティリティは高まっても、長期的には平均収益額が上昇し、リスクをおさえることができる。(短いスパンで見ると損が出る年が発生する確率は高まるが、数十年のスパンで見るとより大きなリターンを得られる確率が高まる。)
※もっと謙虚に分かり易く話せ。自分の思考を整理しておけ。

※以上の内容を本番ではすごく緊張しながら、時に噛みつつ、情熱を持って話した。

◆最後に
一定の政策の専門性の証明となる資格を獲得することができた。
司法試験や国家一種試験や公認会計士試験に合格した友人たちと競うため、
今後とも自分の専門性に磨きをかけていきたい!

※個人的にやった方が良いと思う政策
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html

※英語ロジの世界←大臣等政務の随行で海外で仕事をする際に重要だと思うこと。
https://ksi-lucky.blogspot.com/2018/09/blog-post.html


2012年8月6日月曜日

Graspp 東北ボランティア 2012


東京大学公共政策大学院、初の東北公式訪問
 東大の公共政策大学院の公式プログラムで東北にボランティアに行ってきた。
 今回の訪問は、ハーバードやイェールが東北を訪れる中、東大が行動を起こさないことを疑問に思った留学生のイニシアティブで始まったプロジェクトだ。

◆現場に体を置くこと、そこから進んで制度を改革すること
炎天下の小石拾い、30人で本気を出して一日を費やして、50メートル四方の小石を拾うのが精いっぱいだった。しかし、小石を拾わないことには、地形変動により十分な水の取得が難しくなった地域で畑作を行うことは難しい。なぜなら、小石によって根菜の形が変形し、売り物にならなくなってしまうからだ。
現場では、少しずつでも確実に何かの仕事を進めることができる。そこには充実感がある。現場には、いい顔をした若い力が少しずつ集まっている。
一方で、日々の活動に忙殺されてマクロな視点からの構想や制度設計を行うのは難しいと感じた。東北の状況で言えば、そもそも農地としての復旧ができるかどうか定かでないところで農地復旧のためのボランティアが行われていたり、補助金が復旧のためにしか使えなかったりする。どの地域を復旧させるか、どの地域を復興させるかという全体像を描く力が日本には欠けているように思えた。復興庁には行政指導の権限しかなく、復興に関する窓口はトピックごとにバラバラである。現場での先進的な取り組みは民間に主導してもらうとして、全体的な戦略を描き制度を整えることが必要だ。この点に対しては特に、政治家がイニシアティブを発揮すべきだと思う。現場の利害調整に基づき、復興に向けたビジョンと実質を伴った組織構築に向けて行政府を再編するのは政治家の役割だ。日本は、政治の力をより高めるべきではないだろうか。
◆公共政策は誰のためにあるのか
今回最も心に残ったのは、奥さんを失った町長のお話だ。「世界一美しい街を残したい」。指に光る結婚指輪を見た時は泣いた。東北は千年に一度の規模の災害に見舞われたが、そこに生きる人々は、心の傷を抱えながらも、力強く前に進もうとしていた。
「公共政策は誰のためにあるのか。」「私たちはPolicyRobotではない。」今回の訪問で留学生が熱く語ってくれたメッセージだ。災害への対応に国境はない。日本にリソースが足りなければ海外からもってくればよい。重要なのは復興にかける想いだということを学んだ。
一方で、国の政治や行政を司るものは、現場に対する強い共感を持ちながらも、国全体を見据える視点や政府の限界を意識する視線を持つべきだと思う。共感だけが先行して日本の財政状況を無視して財政支出を行えば、将来世代にさらなる財政負担や国債リスクを先送りすることになる。幅広い視野からなすべきことを考え抜き、実行していく政策専門家となるべく、自分は努力を続けていきたい。

◆公共政策を学ぶ者の社会的責任
自分も、今後の東北プログラムの発展に取り組んでいきたいし、これから東大の公共政策大学院に入学してくる学生も、Grasppの東北訪問プログラムの発展に向けて留学生と協力してイニシアティブを発揮してほしい。また、今回東北大学の公共政策大学院の学生と交流したことは本当に刺激になった。公共政策大学院の学生同士のネットワークや交流の機会ももっと拡充していくべきだろう。
留学生と話して改めて認識したことだが、今、世界で政治や行政に対する不満が高まっている。変わりゆく世界に対応して行動を起こしていくのは、公共政策を学ぶ私達だ。
義を見て成さざるは勇なきなり。この言葉をモットーに、自分を駆り立てていきたい。

※参考①
http://www.pp.u-tokyo.ac.jp/students/board/2012/05/bb20120531a.htm

※最近思ったこと
 日本は日韓関係の緊張をエスカレートさせるべきだろうか。ロシアと中国に比して韓国は最も日本と政治、安全保障上の利益を共有できる国で、共にアメリカの同盟国だ。つい最近までは情報と物資面での防衛協力協定を結ぼうとしていた国である。その国に対して、ロシアに対するよりも厳しい対抗措置を採り続けていくことが日本のためになるのか。日本政府がやるべきは国民の目を外に向けさせることだろうか。復興やTPPの方がより日本にとって優先度の高い課題ではないのだろうか。

2012年6月10日日曜日

Global Leader


一週間の滞在を経て上海より帰国した。
サンマルクに来て日本に帰ってきたことを実感w

中国のトップ層の学生と議論して分かったこと。

◆TOEFL(英語):
90点程度だと上の下のレベル。105点あれば英語ではトップレベル。俺は105点のレベルを突破しようと思った。

◆コミュ力(≒リーダーシップ力):
重要なのは自分が大切だと思うことをむこうが納得するまで主張し続ける押しの強さ。また、相手のよろしくない提案を拒否する押しの強さ。これを支える力としてスケジューリングの力が大切だと思った。さらに、プレゼン力はかなり重要。なぜならプレゼンでチームのアウトプットの大半が評価されるから。これらに加えて、強く押しても相手との関係を悪くさせない人間的な魅力(話し方や仕事を離れた時の話の面白さやそもそもの親切さ・誠実さ・社交性等)も重要。意志力、計画力、プレゼン力、人間的な魅力を日々の生活の中で磨いていこうと思った。

TOEFL105点のレベルとここでいうコミュ力(≒コンサルのジョブを突破するために必要な力)のレベルをきちんと確立すれば英語でリーダーシップをとることができるはず。世界の優秀な人は英語が話せるので俺は英語でリーダーシップをとる力を確立したい。

◆専門性:
自分なりのヴァリューの出し方とそのフィールドを確立しておくことが大切。これを確立しておけばトッフル80点程度のレベル(議論に支障がでるので生産的なリーダーシップは発揮しずらい)でも、チームメンバーとして十分にバリューを発揮できる。上で述べた世界でリーダーシップをとる力と専門性を確立すれば、自分のフィールドで世界をリードすることができるようになるんじゃないかと思う。

ここはITとか法律とかいくつか選択肢があるポイト。俺の場合は公共政策なので、もっと意識的に自分の専門性を高めていきたいと思った。まず、手始めとしてうちの大学院が始めた東北ボランティアのプロジェクトに参加して、自分なりに政府への提言をまとめてみようと思う。

最後に、上海はエネルギーと人(とおそらく資本)に溢れた熱い街だった。まだ行ってない人は一度行くことをお勧めする。俺も北京留学中にまた訪れて中国の友人達との絆を今後とも深めていこうと思う。

※発音
できるだけアメリカ英語とかイギリス英語をマスターしとく。また、できるだけ相手の訛りに対す理解力をつけることも大事。ここは相手の母国語をある程度理解しておくとプラスに働く。仕事は英語でいいかもしれないけど、飲み会とか日常会話で相手の母国語がわかるとぐっと仲が深まる。

※国家戦略室が考えるグローバル人材
①英語力(+交渉力、表現力)
②専門性(特に高度な知識)
③人間力(+異文化理解、日本の歴史や文化の理解)
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120706/hokoku5.pdf

※関連
キャンパス・アジア・プログラム(ソウル大と北京大で学ぶ留学制度)

※個人的にやった方が良いと思う政策
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html

2012年5月28日月曜日

東京大学 公共政策大学院 就職


今回は東京大学の公共政策大学院の就職事情について書きます!

◆まず入学者の3割(約30人)は国家公務員になります。
そのうちの一部は修士一年の時に国1に合格して、そのまま官庁訪問をして、大学院二年次から在学の身分のまま働きだします。この場合は、一年の時にできるだけ単位をとっておき、二年では働きながら、定期的に学校にこなくても単位が取れる卒業論文を書いて卒業を目指すことになります。
多くは、修士二年次に国1に合格して官庁訪問を行います。このコースの友人達は、経済学コースを除き、修士一年の時から予備校とダブルスクールをしていた人が多いという印象です。また、中には一年で留学に応募・合格しておいて、国1合格後の二年の秋から留学し、三年の春から官庁訪問をしようと計画している人もいます。東大の公共政策大学院は留学プログラムが大変充実しているので、グローバル化時代の国家公務員となるためにも、積極的に留学に挑戦して頂ければと思います。

◆ここから留学生や社会人学生を除いた全体の5割(約50人)は民間就職をします。
一番多いのは金融系でJICAJBIC、メガバンクに就職していく人が多いという印象です。次に多いのがIT系でNRI、イトクロ、DeNA等に内定者を輩出しています。また、三菱商事、三井物産などの総合商社にも毎年3名ほどの内定者を輩出しています。商社内定者には留学経験者が多いという印象です。
投資銀行・コンサルティングファームは毎年5人程度で、僕が知る限り、マッキンゼー、モルガンスタンレー、ATカーニー、デロイト等への内定者を輩出しています。外資系に内定した先輩方・友人には留学経験があったり、大学の三卒者であったりと、学業に真剣に取り組んできた方々が多かったという印象です。

 最後に、まだまだ少数ですが、オアシスソリューション(水・環境ビジネス)ウイングル(福祉・雇用ビジネス)ボーダレスジャパン(シェアハウス・フェアトレード)などのソーシャルベンチャーに就職していく学生もいます。起業家精神を持った公共政策大学院生の活躍にも期待したいと思います!あとベンチャーではありませんが、事業創出を通して社会問題を解決するという点ではパソナも面白いと思います!

※番外編①「政策秘書」
 民間就活終了後、将来の政界進出を視野に入れて受験する人も。内容は大卒区分の国1の選択(教養)+専門記述(公共政策)といった感じです。興味のある人は「政策秘書 試験対策」のエントリーをチェックしてみてください!
※番外編②「就活のアドバイス」
 真剣に大学院で勉強した人は強い。積極的に課外活動に取り組んだ人は強いという印象です。肝心なのは、院の勉強をきちんとやりながら(ここ重要。反省も込めて。)、課外活動にも積極的に取り組むこと。最後に、個人的におすすめの課外活動として、アントレプレナー道場をあげておきます。あと個人的に、イトクロの事業創出インターンは泣くほど(?)本気になれるおすすめのインターンです!
※番外編③「NPO」
 政策NPOで自分の問題意識に沿った活動をしておくことも将来につながるのではないかと思います。政策提案・実行型のNPOとして、言論NPOをあげておきます。
※番外編④「問題意識」
 国家総合職試験の院卒区分(法律系)で受験する公共大学院の学生は、院ではほとんど法律(憲民行)を習わないため、独学もしくは予備校での勉強を通して法科大学院の学生と法律の点数を競っているのが現状です。例えば、ロースクールの学生には法務区分を中心に受験してもらうようにし、公共政策の学生には公共政策を記述の選択必須にするなど、更なる試験方法の改善が必要なのではないでしょうか。公共政策は書籍等が十分になく勉強しづらいので、司法試験のように、国家総合職試験の記述式試験も採点の講評や出題意図等を公表すべきと思います。
※番外編⑤「専門職大学院」
 日本の専門職大学院の教育と実務や就活が結びついているのかと、ロースクールの友人と話していて思うことがあります。公共政策大学院の場合は、公共政策を活かせる仕事を公務員以外にも増やしていきたいと思います。また、公共政策自体もまだまだこれから発展していくべき学問分野だと思います。大学院では経済学が中心だと感じましたが、経済分析から立法までを横断して考える授業や、様々なケーススタディーを留学生も交えて議論していくような授業もあって良いのではと思いました。あと、医師の専門職大学院もできていいのでは。大学を卒業して働いた人が、三年くらい集中して勉強して医師になれる環境があれば、医師不足の解消や個人の働き方の多様化に繋がるのではないでしょうか。更に言えば、海外で活躍する日本の弁護士、医師、政策専門家をもっと増やしたいとも。EPAの人材面で日本は守るだけでなく、攻めていく視点も重要だと思います。

◆関連:公共政策大学院2011年度修了者の進路
http://www.pp.u-tokyo.ac.jp/news/2012/05/news20120525.htm
◆関連:東北ボランティア
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2012/08/blog-post.html
◆関連:Global Leader
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2012/06/blog-post.html
◆関連:政策秘書 試験対策
http://ksi-lucky.blogspot.kr/2012/09/blog-post.html
◆関連:キャンパスアジア(留学)
http://ksi-lucky.blogspot.kr/2012/09/blog-post_28.html
◆関連:靖国・領土問題に関する議論(留学生活)
http://ksi-lucky.blogspot.kr/#!/2013/05/blog-post.html
◆英語ロジの世界←大臣等政務の随行で海外で仕事をする際に重要だと思うこと。
https://ksi-lucky.blogspot.com/2018/09/blog-post.html
◆関連:国家総合職試験対策
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2014/07/blog-post.html

2012年5月16日水曜日

東京大学 公共政策大学院 入試対策(国際政治、国際法)


公共政策大学院の入試で一番比重が高いのは筆記試験だと思います。そこで、基本戦略は筆記以外の評価項目はできるだけ早い段階に準備し終えて、試験前2カ月くらいは筆記試験対策に集中することです。ここでは、各評価項目の対策方法、合格時の自分のスペックを記入していきたいと思います。僕もトッフルの点数などの目安がわからず不安だったので参考になれば!

TOEFL ibt(トッフル)
僕の場合は83点。一説によると、僕の代(2011年入学組)の合格者の平均は60点とのことです。留学に関心がある人は留学の条件が90-100点なので、入学前に90点前後の点数をとっておくと後が楽だと思います。僕の場合はプレゼンスというトッフル専用の塾に3年の冬に通って、早めに点数を取っておきました。話せない人はできるだけ外国人と会話して耳と口を鍛えること。話せても読解が弱い人は単語を覚えて、公式問題集を解きまくることをおすすめします。あとはBBCなど無料の英字新聞を読む習慣をつけるとか。ディベートが得意であれば多少英語そのものに苦手意識がある人でもトッフルは高得点をとることができると思います。

◆成績
僕の場合は優率6割。面接の印象では、他の合格者に比べ優率は低めな方だと思います。成績は3年の冬までしかカウントされないので、それまでにできるだけ好成績を修めておくべきです。ちなみに法科大学院では優率9割くらいはざら(らしいです)。

◆ステートメント
志望動機、大学院で勉強したいことを具体的に書きます。僕は大学院のシラバスなども参考にしました。
面接の印象から、国家総合職試験を受験した経験や、官僚の方とお会いして公共政策に関心を持った経緯なども盛り込めれば加点対象になるのではないかと思います。
僕の場合は、上記に加え、国際商事仲裁大会の経験(ゼミ)、学生団体の経験、起業支援の経験、外資系コンサルティングファーム(BCG)のインターン経験なども紙面の範囲で紹介しました。

◆面接(ここは筆記試験を通過してはじめて受験することが可能)
「志望動機、大学院で勉強したいこと、卒業後のキャリア」この三つは絶対に聞かれると思って自分の中の答えを明確にしておくべきだと思います。これに加えて、国1を受けた経験やゼミ活動の内容、アジア地域のビジョンなどを僕の場合は聞かれました。上記の三つ以外は個人によって様々なことが聞かれます。パーソナルヒストリーを聞かれた人も!

◆筆記試験(国際法、国際政治)
いよいよ筆記試験対策です。僕は国際法と国際政治で受験しました。得点開示の結果は国際法(93)、国際政治(60)でした。僕が受験した時の国際法の論点は「対抗措置」と「宇宙法」。体系的な理解が問われる論点と見落としやすい論点が問われています。ここからわかることは「体系的にしっかり勉強してこい」という東大のメッセージ。国際政治はグローバルガバナンスについての問題でしたが、難しかったです。

・国際法
アルマの教科書、条約集、判例百選だけで十分です。僕は教科書を試験2か月前から一日一回は通読することを日課としました。また、過去問を参考にして論点カードを200枚くらいつくり暗記しました。さらに、教科書の中で出てくる条文や判例にはマーカーを引いて、できるだけ原点(条約集、判例集)を確認する習慣をつけました。

・国際政治
藤原先生の国際政治を教科書にしながら、できるだけ古典や田中明彦先生など東大の先生が書いた本を読むように心がけました。これに加えて主要国の通史や外交史を読みました。教科書と各国の通史はカード化(200枚ほど)して暗記しました。早稲田の政経の図書館にこもって国際政治の古典を読み漁ったのは、大学時代の数少ない学生らしい(?)思い出の一つです。
国際政治では主要理論の構造を理解(リアリズム、リベラリズム、コンストラクティビズム)すること、歴史を暗記して自分で理論を検証できるようになること(歴史のツール化)、ニュースを見て自分なりに理論や歴史を駆使して国際情勢を分析することが大切だと思います。僕はツイッターなどで気晴らしに国際情勢を分析してつぶやいたりしていましたw

以上です。最近の後輩を見ていると、僕たちの代より学識レベルが上がってきているようです。僕が大学院の勉強を本格的に開始したのは行政職で受験した旧国1に失敗した5月の半ば頃からです。今回、国家総合職試験で不本意な結果に終わった方も、そうでなく受験する方もエンジンをかけて勉強して是非、入試を突破していただければと思います。ファイト!

※将来のことも考えた受験科目とは?
 僕は国際法、国際政治で受験しましたが、国家総合職試験の法律区分を後々受験することを考えれば、国際法、行政法で受験するのがベストだと思います。もしくは経済職を見越してミクロ、マクロで受験するなど。公共政策をやる上で経済はかなり重要だと感じています。
※どのような教科書を選ぶべきか?
 教科書の選択はかなり大切な要素だと思います。東大の公共政策大学院を受験するなら、東大の公共政策大学院で教えている先生の本を教科書に採用して勉強するのが近道でしょう。
※国際政治の教科書は?(捕捉)
 僕が受験した時の問題は飯田先生の教科書をベースに勉強しておけばときやすかったという話もあります。藤原先生の教科書に加えて参考にしてみてはいかがでしょうか。
※最後に
 当記事は短期間で僕のブログで一番閲覧されている記事に成長しました。閲覧してくれた方、どうもありがとうございます!見事合格を勝ち取ってくださいb
※国家総合職試験を終えて
 省庁の内定者の中には公共政策大学院の出身者も法科大学院の出身者もいます。法科大学院出身者で司法試験と国家総合職試験にダブル合格している人もいます。法学部出身の方で大学院進学希望者はどちらの大学院に進学するかよく考えて見ると良いと思います。試験だけでいうと、法科大学院の出身者が合格しやすく、官庁訪問になると公共政策大学院の学生が合格しやすいという印象です。公共政策大学院の良さは留学の機会や経済を実践的に学ぶ機会があり、政策を日々議論できる環境があることです。法科大学院の良さは司法試験と公務員試験の勉強が重なっており、まじめに勉強すればダブル合格を目指せることでしょうか。

◆関連:公共政策大学院の就職事情
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2012/05/blog-post_28.html
◆関連:東北ボランティア
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2012/08/blog-post.html
◆関連:キャンパスアジアプログラム(公共政策大学院からの留学)
http://ksi-lucky.blogspot.kr/2012/09/blog-post_28.html
◆関連:領土・歴史問題に関する中韓の学生との議論(留学先での生活)
http://ksi-lucky.blogspot.kr/2013/05/blog-post.html
◆関連:国家総合職試験(院卒行政区分)&官庁訪問対策
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2014/07/blog-post.html
◆関連:個人的にやった方が良いと思う政策
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html
◆英語ロジの世界←大臣等政務の随行で海外で仕事をする際に重要だと思うこと。
https://ksi-lucky.blogspot.com/2018/09/blog-post.html

◇番外①:面接実況
(入る。いきなり圧迫な雰囲気。)
①志望動機、学習計画、将来の志望を1分で!(超早口)
・国際政治や公共政策についてもっと専門的に勉強したいと思ったからです。
・く、繰り返しになりますが、大学院でも国際政治や公共政策の勉強がしたいです。
・大学院卒業後は行政官として活躍したいです。
②国際商事仲裁大会は個人的に?
ゼミです。
③ゼミは?
「国際取引法、久○田ゼミ」です!!

④国1は受験した?
はい。行政職で受験し、「1点足りず」に一次試験で落ちました。
⑤学部成績ですが、(転部前と転部後のものを指して)二つあるんですね。
は、はい。
⑥卒業できそうですか?
はい!提出には間に合いませんでしたが先学期にほぼ全ての単位を取り終えました。(本当)
⑦なんで人間科学部に?
まちづくりに関心があったからです。
⑧なんで法学部に?
将来、弁護士か行政官になろうと考えていました。いずれにせよ、リーガルマインドが必要だと思ったからです。
⑨まちづくりと国際公共政策の関係は?
・地球環境を守るには持続可能なライフスタイルを実現する必要があります。
・そのために、職住形態も含めたまちづくりを考えていくことが必要だと思います。
・大学院では都市政策の授業も受講したいです。

⑩なんか最近中国とか話題だよね。逆に日本は元気ないって言われるよね。アジアに対してどうすべき?
・質問を確認させてください。
・つまり、今後のアジア地域に対する、日本の戦略は何か、ということでしょうか?
⑪はい。
・問題は、アジア諸国が急速に発展することで資源の取り合いなど、環境制約がタイトになることだと思います。
・そのことが、また、安全保障上の緊張を高めることにも繋がっています。
・日本としては、「新しい産業」を創っていくしかないのではないでしょうか。
・つまり、日本の強みを活かしてアジア諸国の課題を解決していくことです。
⑫具体的には?アイディアみたいなものでも結構です。
・今関心を持っているのは、「詫び寂び」など、日本古来の文化です。
・シンプルであることに独自の美を見出す価値観は、大量消費社会のオルタナティブたりうるのではないでしょうか。
・また、先ほど申し上げたライフスタイルの変革にも関心があります。
⑬はい。以上です!
(や、やばい・・・)
※全体的に話が飛びまくっていると思います。(反省)
※言葉だけには出ない想い、自分の考え、ここが院の面接では大事なのではと感じました。

2012年2月4日土曜日

世界就活の流れ

5年後から東大が秋入学を始める。
それに合わせて、塾も東大入試対策と海外大学入試対策を同時に進めるクラスを開校し始めている。

ツイッターやブログ、そして新聞でも海外就活の話題を見聞きするようになった。
先日参加したユニクロの希望塾でも柳井さんが、若い人に海外に出ることをすすめていた。

これからだんだんと、そして五年後以降は本格的に日本人学生の海外進出が始まるだろう。

これらの変化は日本や世界にプラスの影響を与えると思う。
理工学研究所や日本企業には実用化されていない技術が多く眠っていると聞くが、
こうした海外進出組の日本人が増えれば、
彼らを架け橋として日本発の技術がもっと世界の社会問題の解決に役立つ日がくるだろう。

今年の9月から俺も留学する。
大学時代に得た志を胸に、海外で活躍する日本人の流れを創っていきたい。

そして、今年の2月には友人がフィリピンに飛ぶ。
大学時代はすごくドメスティックだった友人の勇気と挑戦に心から拍手を送りたい。

中央日報によると国別イメージランキングで日本は1位。実体の国力は5位と評価されているようだ。
日本から海外に進出するみんなの力が必ずや日本の存在感を名実ともに押し上げるはず。

未来を信じて行動するぞ!

2011年12月19日月曜日

転部について(早稲田 人間科学部⇒法学部)

早稲田の法学部への転部。
はじめまして。自己紹介も兼ねて転部について話します。

僕は早稲田大学の人間科学部から法学部に転部した経歴をもっています。
かなり大変だったけど今から振り返っても挑戦して結果を掴めて本当に良かったと思っています。
同じように転部を目指す後輩やなかなか成績が伸びずに焦っている受験生のエールになれば!

浪人時代:高校時代の遅れを取り戻すために物凄く勉強するも、センター、本入試で目指した成果でず。非常に追い詰められた中で頑張る経験と、めちゃくちゃ悔しい経験を積む。

大学入学時:入学当初より転部を志す。狙うは二年次に政経か法への転部。最初の半年間で転部先を絞り込む。一年かけて優率90%を獲得することを目標とする。

※僕が大学一年の時は、政経の転部試験の過去問は事務室で買えたと思います。政経は英語力や政治学の基礎知識など、学力を問う問題が中心。法学部の場合は成績やステートメントなど、AO入試に近い形でした。

春学期:問題は語学と統計と狙いの絞り込み。統計⇒高価な電卓と物凄く賢い友人の助けのおかげで優達成。語学⇒全ての授業に出席、小テストや中間テストは単語・例文カードで対応、レポートは全力で執筆により目標達成。狙い⇒国際的な法サー(法学部サークル:ALSA Japan)に入り、法学部の友人もたくさんできたことから法学部に転部決定。

秋学期:問題はステートメントと面接対策。ステートメント⇒サークルの先輩から法学部のゼミの論文とかを見せてもらい、志望動機をかなり具体的なものにする。締切の1カ月くらい前までにワードで書き上げてあとはひたすら推敲し締切の直前に提出。面接⇒春休み前半の1カ月をかけてひたすらワードのコメント機能使って想定ツッコミと回答の作成。本番では特にリーガルマインドがなぜ自分にとって必要なのかを将来像と合わせて熱弁。

※面接のポイント→リーガルマインドの定義を自分なりに語って、どうして自分のキャリアにとってそれが必要なのかを伝えることができたこと。僕が受験した時はディベート課題が出されたので、サークルなどでディベートを経験しておくと有利だと思います。

常に目標を心に描き、やるべきことを絶対やる。これを実行した一年でした。
同時に本屋によくいってステートメントに使えそうな本を探す習慣をつけました。
夜は家のネットで転部情報や自分の将来像を考えるために活かせそうな情報をかき集めました。

結果合格!いまなんかモヤモヤしてる後輩がいたら、這い上がる道はあるはずなので諦めずに挑戦を続けていただければと思います。俺も頑張るぜ!

後輩で、早稲田の法学部への転部目指している人がいたら頑張れ!OBとしてエールを送りたいと思います。

※もう一つ加えるなら、二年時や三年時の転部に向けて頑張ることももちろん大切ですが、卒業して何をしたいかを考えることも大切だと思います。予備校で法律や経済の勉強を始めるもよし、議員インターンやバイトしてバックパッカーやるもよしです。大切な学生生活をエンジョイするのも忘れずに!
※政経の転部試験は受けていないし、もう試験方法も変わってるかもしれないけど、僕の時は①英語②経済or政治の筆記試験だったと思います。法学部の転部試験と異なり、学力重視な印象でした。今から考えると、就活を見越して動いた方がよいと思うので、僕であれば①TOEICの勉強。800以上、できれば900くらい目指してやる。②経済か政治で好きな方の勉強(政治なら有名な教科書を一冊買って何度も読む。経済なら公務員用の問題集などを一冊買って何度も解く。)をやると思います。ちなみに経済は、就活や公共政策大学院、公務員試験でも使えるので、政治に特別のこだわりがなければオススメです。 

◇番外編:もし自分が大学二年生に戻ったら
 転部試験は合格率も低く、試験である以上、試験委員の先生との相性など運の要素もあるかと思います。自分は転部が叶わなかったらアメリカに留学しようと思っていました。あと、起業に興味があったので、早稲田のアントレプレナー講座とか先輩の起業の手伝いとかをより積極的にやるとかしていたかもしれません。
 もし今の自分が大学二年の自分にアドバイスをするとしたら、「法曹もしくは行政官を将来の進路として考えるなら早めに予備校に通い出した方が良いよ」ということです。とくに法律は大学の授業でも高度なことを学べるかと思うのですが、場合によっては、予備校の授業の方が頭に入り易いということもあるかもしれません。なので、法曹もしくは行政官を志しているという方がいれば、転部試験の結果に関わらず、早めに予備校に通い出して法律の勉強をスタートすることをお勧めします。


◆関連:Global Leader
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2012/06/blog-post.html
◆関連:公共政策大学院
http://ksi-lucky.blogspot.kr/2012/05/blog-post_16.html
◆関連:キャンパスアジアプログラム(留学)
http://ksi-lucky.blogspot.kr/2012/09/blog-post_28.html
◆関連:国家総合職試験対策
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2014_07_01_archive.html
◆関連:個人的にやった方が良いと思う政策
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html
◆英語ロジの世界←大臣等政務の随行で海外で仕事をする際に重要だと思うこと。
https://ksi-lucky.blogspot.com/2018/09/blog-post.html


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