2014年9月7日日曜日

官庁訪問 政策討議課題対策

■政策討議課題において大切なポイントは三つ
・①メンバーの意見を拾いながら議論を盛り上げてまとめる。
・②レジュメが読みやすい。
・③筋が通った政策提案ができる。(その提案に独自性があれば尚良い)

・①については、他のメンバーの議論を批判するより良いとこをみつけて上手くまとめるのが基本姿勢だと思います。
・②については、工夫してない人が多いので、例えば紙の上半分は縦折り、下半分は横折りにして図もつけるなどすると好スタートができると思います。
・③については、配られたプリントの内容を要約して使うのが基本ですが、自分独自の視点や発想を見せられると更にアピールできると思います。
・自分独自の視点や発想のためには、関心ある社会問題について調べたり解決策を考えておくと良いと思います。(択一や記述の勉強の合間にやればOKです。)

■官庁訪問において大切なポイントは二つ
・①志望動機を突き詰めていて、その省で働きたいという本気の想いがあること
・②政策の議論に強い、もしくは素養があると認められること

・①は自己分析や説明会への参加が大切。我究や友達との議論が有効。
・省の雰囲気や大切にしているものと自分のフィット感を確かめておくと良い。
・②は政策討議課題にもつながるけど、慣れが大切。
・歴史と国際情勢は本と新聞で。特に新聞やニュースに触れて置くことは重要。
・慣れるためには様々な政策課題について議論しておくことが大切。

■どうやって政策の議論に慣れるか?
・周りに国家公務員を目指している友人がいれば議論する。いろいろなトピックでやる。自分の関心が薄い分野が特にお勧め。
・政策を議論できる環境があることが公共政策大学院の良いところ。
・でも法科大学院や大学などで、周りに公務員志望者が少ないという場合も。
・議論に場馴れしているか否かでせっかくの公務への想いを活かせないのはもったいない。

2014年7月11日金曜日

国家総合職試験(院卒者試験・行政区分・法律系)対策

以下箇条書きでざっくりと。
これから受験される方や再チャレンジする方の参考になれば幸いです!

◆総論
・行政区分全部で合格は約130人。うちロー生が約100人。公共生はロー生との競争を意識すべし
・本当になりたいのであればあきらめずに頑張って欲しい
⇒遠回りや挫折体験を大切にして欲しいし、公務に活かして欲しい
・予備校には行った方が良い。択一や記述の過去問、予想問題を入手するのが重要。

◆一次試験
・最終合格を考えると択一は専門35点、教養20点くらいを目標にすると良い
・専門はとにかく予備校の過去問集を何度も解く
⇒20回くらい同じ問題を解いても僕は良いと思う。全問題全選択肢の誤りのポイントが言えるか
・公務員六法(憲民行)を過去問解く要領で三回ほど「解く」
⇒過去問の内容を理解できていれば2カ月くらいでできると思うので、最後の追い込みで。
※上の一次対策は重めです。過去問丁寧に4回繰り返して受かる人が多数派かも。

◆その他
・休憩は自習室から生協の本屋に散歩していくようにしていた。歩きながら記述の過去問の解き方を自分に講義するようにし、本屋では法律雑誌を眺めて今年でそうな問題を予想した。
・択一については、過去問を何度も解く中で以前になんか似た問題あったなと思ったら、無視せずにその問題を探し出して、どこが違うかを一つ一つ整理して過去問に書き込んだ。面倒くさがらず自分で調べて過去問集に整理して書いた分だけ、自分の力が高まると思う。

◆二次試験
◇記述
・辰巳から出ている司法試験用の採点基準(憲行)を見ておくと良い
・宍戸先生の憲法本、事例研究行政法、国際法判例百選がおすすめ
※最初は難しいけど、ここらへんの本を勉強の初期から読んでおくのもオススメ
・記述はとにかく時間内に書ききる練習を!
※書いて手の筋肉を鍛えることが割と重要です。読みやすいナンバリングも研究すると吉。
◇人事院面接
・面接当日は何もみない。ありのままの自分を伝えることに徹する。
・志望動機は自分の苦労体験をベースにすると伝わりやすいかも。
・ここでは一発逆転を狙わずに落ち着いて臨むのが吉
※真っ直ぐに、本気で働きたい気持ちを伝える。プレゼンではなく、面接官と会話する。
◇政策課題討議
・用紙の使い方を工夫する。「速攻の政策論」「公務員受験ジャーナル」を読んでおく良い
・DIやアクセンチュアなど、コンサルの選考でGDを経験しておくと役立つ
・ポイントは建設的に議論を発展させてまとめ、自分の考えも成長させること
※普段から友達と政策の議論とかをやって場馴れしておくとよいし官庁訪問にも役立つ。

◆官庁訪問
・幅広いテーマを友人と議論しておく(サイバー犯罪、安全保障、雇用、エネルギー、宇宙etc)
⇒自分がこれまで関心のなかった分野こそ議論しておくと良い。GDでも官庁訪問でも役立つ。
・自分の志を磨く⇒「我究」はオススメ
・歴史と世界情勢を語れるようにアンテナをはっておく。
※説明会やOB訪問にも積極的に参加すると吉。省と自分のフィット感は重要。
※リンク先の本をいくつか読んでおくのも良いかも。
http://www.jinji.go.jp/kensyusyo/2011/08/post-19.htm
※色々な省庁を先入観なく見て、自分と合いそうかを感じておくことが重要。
※また、周りに省庁出身者がいない時はOB訪問をして実際の仕事とか、就活のアドバイスを聞いてくと良い。

◆行政官として
・一期一会、大局観、胆力
・ケネディースクールの博士課程進学を目指すのもあり。
・第二外国語の習得にも力を入れる。
・法律系でも経済がわかると良い。費用便益分析もできると尚良い。
※人との絆を大切にせよと多くの方からアドバイスを頂いた。

◆その他
・択一直前期は基本的に日々同じリズムで生活していたけど、二日くらい前に普段いかないお店で食事をしたりギャンブルにおける勝負の心構え的な本を読んで、脳に刺激を与えようとしてみた。身体が柔らかい方が直感が研ぎすまされるという記述を読んで寝る前にストレッチをしたり。民法が2問ほど拾えた気がする。

◆平成26年度国家総合職試験の憲法の記述試験の解答例(以下参考になれば幸いです!)
1、A案について論じる。A案については、居住地毎の投票権の平等(14条)を侵害するとの疑義が出されると想定することができる。この点につき、提案者側から、衆議院とは異なる参議院の性格に鑑みて、参議院の選挙制度によって生じた都市部と地方部のいわゆる一票の格差の問題は、ある程度許容できるものであり憲法14条に違反しないと主張することが考えられる。この点につき、私は、以下の理由から同案は憲法14条に違反すると考える。即ち、現状の選挙制度でも都市部と地方部の一票の格差の現状は違憲状態であるという判決が出されており、それは参議院選挙においても同様である。そして、本案は、同格差を現状以上に拡大させる可能性が高い。よって、本案は憲法14条から導かれる、各人の投票権の平等を侵害するものである。以上より、私は、本案は憲法14条に違反すると考える。
2、B案について論じる。本案については、男性に比べて女性を不当に優遇するものであり、男女の被選挙権の平等(憲法44条)に違反するとの疑義が提起されると考える。この点について、提案者側は、本案はいわゆるアファーマティブアクションにあたり、①目標が重要であり、②目標と手段に合理的関連性があれば、本案は憲法に違反するものではない。そして、本案は①②を満たすため憲法に違反しないと主張すると考えられる。この点につき、私は、日本は諸外国と比較しても女性議員の割合が少ないため、男女の民意をより政治に反映しやすくするようにするために、また、男女の被選挙権の平等を実現するためという本案の目標は重要であると考える(①充足)。しかし、現状において、選挙において男性と女性を比べて、女性が不利になるような社会的事情が存在することは考えにくく、また、男性に比べて女性の議員が少ないのは、そもそも選挙に立候補する女性が少ないためであると考える。なので、女性に対して立候補の魅力を伝えるための政策に政府予算をつぎ込むなどの政策であればまだしも、本案のように選挙の結果についてまで法律が介入することは、却って男性を不当に差別する結果を招くと考える。以上より、私は、本案は憲法44条に違反すると考える。
3、C案について論じる。本案については、被選挙者が被推薦者に限定されるという点が、国民の被選挙権(憲法15条)を侵害するという疑義が提起されると想定できる。この点、提案者側は、本案はあくまで参議院選挙についてのものであり、衆議院選挙については、自由な立候補が依然として認められているため、本案は憲法15条を侵害するものではないと反論すると考えられる。この点について、私は、国民の被選挙権(憲法15条)は国民主権原理(憲法前文、1条)や国民の参政権を具体化する規定であり、民主制の実現に不可欠の規定であると考える。そして、本案は国民の自由な意思による立候補を不可能にする点で、国民の被選挙権を侵害する度合いが大きく、そのことは同案が参議院選挙に限ったものであっても異なるものではないと考える。以上より、私は、本案は国民の被選挙権(憲法15条)を侵害し違憲であると解する。(以上)

※行政官一年目の生活について
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2015/07/blog-post.html
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2016/01/blog-post.html
※個人的にやった方が良いと思う政策について
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html

2014年6月19日木曜日

ニートになっても世界で戦う

映画、希望の国の一つのシーンが忘れられない。

原発事故が起きた村に残ることを決めた老人は、
息子夫婦にこう言い放つ。
「強いから逃げるんだよ」

この映画は、震災と原発事故に直面した、
三組のカップルを描くことで話が進む。
賛否両論のある映画のようだが、
日本の現状を考えさせられる映画でもあると思う。

少子高齢化により慢性的な財政難が続いている日本。
そこに襲った震災と原発事故。
さらに東アジア情勢の緊迫化など、
余力のない財政状況に追い打ちをかけるかのように、
日本は困難に見舞われている。

いっそのこと成長著しい中国や、
シリコンバレーあたりに移住すべきなんじゃないか。

でも、現地で会話できる語学力はあるのか?
世界で生きていけるだけの稼ぐ力や武器が自分にあるのか?
だいたい移住先で自分の権利が十分に守られるのか?

「強いから逃げられる=移住できる」
これは確かにその通りかもしれない。

ただ、
例えば戦コンでバリバリ活躍する人など一部の人だけが、
世界の好きなところで仕事ができる力を持つ社会は、
理想の社会とは言えないだろう。

IMF危機により財政破綻を経験した韓国では、
国内で失業が溢れ、昨日まで国内で働いていた人の、
少なくない人数の人々が、
アメリカなどの海外に渡ったという。

とりあえずの英会話と、
世界で役に立つ自分の武器を全ての日本人が持つこと。

国内産業の空洞化に対して必死に企業の立地を考えることも大切だが、
日本人一人一人に世界で生きる力を身に付けてもらう政策が、
これから更に重要になるのではないだろうか。

この点では、移民政策(受け入れ)に加えて、
移民政策(送り出し)について真剣に検討していくことも重要だと思う。

ただ、世界で活躍できる力を持ち、
それでも日本に留まって、一歩一歩前に進むという選択も熱い。

※フィリピンの就活事情
先日GRASPPの同窓会で、
フィリピンの元中央銀行マンと話す機会を得た。
こういうとごついおっさんを想像しそうだが、彼は20代後半。
この前銀行をやめて、これからオーストラリアで博士号の勉強をするとのこと。
彼がやりたいのは計量経済学、仕事があれば世界中どこへでも行くという。

フィリピンには彼に加えてエンジニアや会計専門家など、
いわゆる高学歴層だけでなく、そうでない人もとにかく海外で働く人が多いとか。
フィリピンのGDPの2割は海外出稼ぎからの仕送りだそうだ。
ただ、一部の人は中東諸国で単純労働者として働き、
劣悪な環境の下で亡くなってしまう人もいるとか。

彼曰く、海外で働く人が多いキーファクターは、
国内に働き口がないこと。
英語は次の要因ではないかということだった。

彼によると、海外出戻り組の活躍により、
フィリピンでも多くの人が働ける日が来るとのこと。

2014年1月2日木曜日

日本の財政と針路

◆財政難の現状
世界では日本は財政破綻するかではなく、
いつ財政破綻するかが議論されているらしい。
日本は毎年約45兆円を借金することによって財政を支えている。

もし財政破綻ともなれば、IMF危機時代の韓国のように、
大企業でもリストラが溢れ、預金は封鎖され、
海外移住を多くの国民が余儀なくされるなどの事態が起こりかねない。

このような事態を回避するために、
また、2030年以降の日本を輝く国とするためにも、
日本の財政問題を考える必要がある。

◆国際情勢
アメリカでは厭戦ムードが高まっているという。
なぜか。国民がアメリカの財政状況を認識し、
戦争に対して消極的になっているからだ。

日本はどうか?
このところ東アジア情勢が緊迫している。
そして日本の財政状況は世界でも抜群に悪い。

人口動態から見て、2030年までは中国の人口が増える。
逆にそれ以降は急速に高齢化が進むと予想されている。
日本の東アジア外交は、
難しい舵取りを今後20年ほど続けていく必要がありそうだ。
逆に2030年まで粘ってアジア関係を安定化させ、
財政再建を進め、環境や医療分野で世界に活かせる産業を創ればチャンスがある。

◆どうやって財政再建するか
じゃあどうするか。
日本の支出で多いのは以下の三つ。
①借金の返済
②医療年金介護
③地方援助

このうち①は手のつけようがない。
だから財政を切り詰める観点からは、
医療分野や地方援助費(地方交付税交付金)にメスを入れるしかないと思う。
批判はあるだろう。
しかしながら、財政破綻して全国民が預金封鎖とかよりましではないか。
そして2030年以降に向かって準備をするという意味ではやるしかないのではないか。

◆具体的な施策は?
まだヒアリングとかしてないので机上のアイディアの部分もあると思うが、
いま考えていることが3つかある。
①医療
⇒申し訳ないがお医者さんの診療価格は今より下げさせてもらう。
 現状は患者さん一人治療する時にもらえるのは約1万円(患者負担3000円+公費負担7000円)
 ここをたとえば一人あたり5000円にしてもらう。
 加えて診療費の部分的自由化や地方間での公定価格の差を設けることを検討する。
②年金
⇒現状で年金基金の投資先は国債中心。
 アメリカやスウェーデンはベンチャー(中でもプライベートエクイティ)にも投資しているが、日本ではやってない。
 短期的には損が出るリスクをとっても長期的には確実に収益があがる運用に変える。
 また民間で実績を出したファンドマネージャーの方に国の運用をお願いするなどを検討する。
③地方で中心市街地への移住をお願いする
⇒過疎が進行している地域では徐々に最寄の都心部へ移住してもらう。
 アメリカではこういうところもあるそうで、
 これによりインフラ費や医療費を節約することができる。
 批判も多い施策だとは思うが日本の財政状況を見て、日本全体として何を残し、
 何を我慢するかをみなで決めていく必要があるはずだ。

◆日本の希望
上に加えて消費税の増税とかもやり、
国際関係もなんとか安定させてディフェンスに徹する。
その上で、日本の武器となりうるのが、
環境と厚生労働分野だと思う。

気候変動や大気汚染に率先して取り組み、
アジアやアフリカの持続的な成長を支える。

これから急速に進展するアジアの高齢化に先駆けて
日本の制度や医療介護産業を育て、
そのノウハウを海外に輸出する。

日本が課題を解決すれば、
それが世界の新たなモデルとなり、
ビジネスにもなる。

ワクワクしない、わけがない!

2014年1月1日水曜日

どうやったらグローバル人材になれるか?

 最近世界で仕事ができるようになるためには何が必要かと想い本を読んできた。簡単にそのまとめをやりつつ、これから自分がやろうと思っていることを整理したい。

◆習慣
 ①体力をつける。⇒ランニングや筋トレを毎日する。
 ②古典を読む。⇒君は世界を迎え撃つ準備ができているか?などのブックリストを参考にする。
 ③ニュースの確認。⇒New York Times、BBC、アルジャジーラ、中央日報、日経をWEBで毎日チェックする。

◆コミュ力
 ①英語⇒外国人の友人と関わることで実践で磨く。中国語や韓国語の勉強を始める。
 ②リーダーシップ⇒外国人とグループでやる経験、NPOとかで活動する経験を積む
 ③歴史⇒靖国神社参拝、領土問題、従軍慰安婦などの歴史問題についてアジアの友人との議論を通して自分の考えを磨く。

◆スキル
 ①一般的なビジネススキル⇒働き出して身に着けるか、アタッカーズビジネススクールに通って前倒しで勉強する。
 ②自分の武器⇒政策についてテーマを決めて集中的に勉強する。今年は移民政策を勉強する。そして経済を勉強して長期的には費用便益分析ができるようになる。

◆捕捉:自分なりに考える歴史問題の論じ方
 ここでは僕がアジア人の友人達と議論して比較的受け入れられた見解を掲載しておきます。この問題で大切なのはバランスのとれた自分の見解を持つことだと思います。以下の意見が少しでも参考になれば幸いです。
 ①靖国神社参拝⇒自国を守るために命を捧げた兵士には祈りを捧げるべき。ただしA級戦犯に祈りを捧げるべきではない。首相は千鳥ヶ淵に参拝すべきではないか。
 ②従軍慰安婦問題⇒従軍慰安婦の方がどのような体験をされたかに重きを置いて考え、彼女たちが存命中に何ができるかを考えるべき問題。狭義の強制性はこれとくらべると小さな議論だと思う。ただ、募集を行ったのは日本軍の要請を受けた業者が主体であり、一般の日本兵ではなかったと理解している。
 ③領土問題⇒国際法で見た時、重要なのは実効支配をいち早く確立した国はどちらかということ。このことを考えると日本の立場の方が有利なのではないか。しかし、国際法が近年発展したものにすぎないという批判については同意する。

◆政策としての国際結婚の支援
 移民政策として最近考えていることを軽くまとめておきます。また日を改めて加筆したいと思います。
 ①交際を通して語学力や国際感覚を自然と高めることができる。
 ②日本人が海外に進出した場合、日本に外資を呼び込む際の窓口となれる。
 ③配偶者が日本に来日した場合、高度人材の呼び込みに繋がる場合がある。

◆参考
「採用基準」
「稼ぐ力」
「君は世界を迎え撃つ準備ができているか?」

2013年8月24日土曜日

小型家電リサイクル

留学から帰国して三週間。
ゼミの先輩の結婚式があったり
横浜から六本木まで冒険したり
気が付けば、
夏真っ盛り就活真っ盛りである。

というわけで、環境省のサマートライアルに参加して来た。
二日間のグループワークで僕たちが取り組んだお題は、
小型家電リサイクル。

話は少し飛ぶけれど、
皆さんは古い携帯をどうしているだろうか。
僕の場合は、タンスの中にとっておいて、
つい最近3つくらいまとめて燃えるゴミに出したところ。

しかしこの携帯、実は金をはじめレアメタルが詰まった資源なのだ。

僕たちが取り組んだのは、
ケータイやゲーム機など、
捨てられている小型家電のリサイクル促進策を考えること。

特に携帯電話リサイクルは事業者からも注目されていて、
ドコモやブックオフでは無料回収をやっているし、
北九州には古携帯を効率的にリサイクルする独自プラントをもった工場もある。
(ガイアの夜明け6月11日)

しかしながら、ケータイのリサイクル率は30%前後。
多くの古携帯は埋め立て場や中国等の海外へと消えている。

僕たち消費者の携帯を捨てるという行動を変えるには??
このことを二日間議論し、最終的には携帯端末税なるものを提案して終わった。

話は変わるけど、官庁のインターンシップは、
コンサルティングファームのそれと似たところがあると思う。

個人的に大事だと思うのは、
①問題と提案を絞って具体的に、できるだけ詰めること
②雑談力③平常心

①については、これまでのインターンや政策コンテストなどで感じてきたことだけど、
今回は特に②と③の重要性を感じた。
②と③がある人はチームや先輩からの信頼を得て物事を前に進められる。

楽しかったサマートライアル。
ここで得たことを糧に次に繋げていきたい!

2013年6月20日木曜日

キャンパスアジア・ソウル編のまとめ

◆民主主義を勝ち取った国
 韓国は民衆の運動によって独裁制を打破し民主制を勝ち取った国。現在でも政治運動が盛んで、大統領選ともなれば街に繰り出したり贔屓の候補のボランティアを買って出る学生は多い。

 一方、学生とその親の世代の価値観の断絶は大きい。例えば、開発独裁により韓国経済の礎を創ったとして、朴正煕元大統領を評価する中年層は多いが、若年層は民主化を阻害したとして、彼に批判的な者が多い。

 民主化運動が最も激しかったのはソウル大学であり、ソウル大学の裏には今も軍事警察の施設が置かれている。ソウル大学の教授からは、自分の大学の友人が民主化運動の中で死んでいった、などの話を聞くことができる。

◆ソウル大学
 ソウル大学で学べば、いかに学生が社会から大切にされているかを感じることができる。森に囲まれたキャンパス、24時間運営の図書館、山の頂から街を一望できる寮など、日本にもほとんどないようなキャンパスで一年間学ぶことができたのは本当に幸せだった。

 韓国人は子供を大切にする。子どもの塾や習い事などの教育にはとことんお金をかける。しかし、日本人の感覚では子供に「甘い」という気もする。例えば、飛行機機内で座席を蹴ったり窓を叩いたりして暴れる子供を厳しく注意しないということがあった。また、図書館で誰かが忘れた目覚まし時計が鳴り続けているのに誰もそれをとめようとしないなども。

 韓国の人々は身内や仲間は非常に大切にするが公共やエチケットのために行動しようとする考え方は薄いのかもしれない。例えば、家族のためなら喫茶店の注文列にも平気で割り込んでくる。それは日本との違いである。双方に一長一短がある気もする。日本の場合は逆に、エチケットや世間を気にしすぎるためか、ぶっ飛んだ発想や行動、社会の創造性を自己規制する風土が強いのではないか。ただ、韓国社会から民主化当時の公共のために行動するという気概が失われつつあるとすれば、それは大きな社会的損失だろう。

◆活気と格差と弁護士集団
 ソウルをあらわすキーワードの一つは活気である。カンナムや夜のホンデを訪れれば六本木や渋谷を超える猥雑性とエネルギーを見出すことができる。

 しかし、もう一方のキーワードは格差である。アジア通貨危機の折、韓国のエリートの多数が職を失った。夜、タクシーを拾い、ドライバーが英語に堪能でありぎょっとしたことがある。彼は昔はライオンズクラブのメンバーで日本に社費留学した経験もあったという。

 韓国の学生と教育を論じると、悲観的な意見を聞くことが多い。ソウル大学の学生には、財閥が経済を独占し、その子弟が潤沢な資金を背景に若いうちから海外の中学や高校に通うことを苦々しく思っている者も多い。ただ、結局は財閥の優位を崩すことはできないと考える者が多く、教育政策の可能性には悲観的な意見が多い。

 韓国ではサムスンなど、一部の財閥系企業は国際的な競争力を持っているが中小企業が弱い。例えば、パン屋といえば財閥系列のパリスバケットで、それ以外のパン屋は潰れてしまってほとんど見つけることができない。そして学生は財閥系企業もしくは外資系企業に入社するために大学入学当初から投資サークルや戦略コンサルティングサークルに入って研鑽を積む。また、有名なサークルに入るためには、難関の入サークル試験や面接を突破しなければならない。良い大学に入るかどうかが人生に与える影響も大きく、子供の頃から学習塾や英語塾に通う。住宅と子供の教育が現代の韓国人の借金をつくる二代要因だとされている。

 格差についてもうひとつ指摘できるのは都市地方間格差である。韓国のリゾートとして有名なのが済州島で、マリンスポーツや非常に美しい自然などを楽しむことができる。済州島は街の人も気立てが良く、賑わっている観光地だが、気になるのはいかがわしいお店が非常に多いということだ。都市部に産業や資金や人材が集中した結果、地方の産業は著しく衰退しているのかもしれない。済州島の市場にいくと、多数のお店があるものの、そこで売られている商品が非常に似ていることに驚かされる。

 このような格差の是正を求める集団の一つが弁護士集団である。例えば韓国の民弁というNGOは、現ソウル市長のパクウォンスンを創始者に持つ団体であり、所得の低い個人がサムスンなどに対して訴訟を提起するのを支えたり、経済民主化を促進する立法を提起するなどの活動を行っている。弁護士であり、社会起業家でもあるパクウォンスンは、ソーシャルビジネスアイディアという本を執筆したり、政策をビジネスにする方法を提案していたりして興味深い。

 僕の友人の一人も民弁のメンバーである。民弁の学生メンバーの中には弁護士や政治家を志す者も多く、民弁は次世代の韓国社会の可能性を感じさせる集団だ。

◆対中意識とドルフィンストラテジー
 韓国に留学して思ったのは、国史はその国の人々のアイデンティティーや世界認識に強い影響を与えるということだ。

 韓国の男の友人と対中認識を論じると日本人とはかなり異なっていることに驚く。日本人の学生は、過去に中国と戦って勝った歴史をもっているためか、そうやすやすとは中国に負けないという、タカ派的な気概を持つことも多いと思う。しかし、韓国人の学生が口を揃えて言うことは「中国には勝てる気がしない」ということだ。

 韓国は歴史上中国からの侵略にさらされてきた国であり、その点で日中の歴史とは異なる。また、朝鮮統一という悲願を実現させるために中国に期待する韓国の学者や若いインテリは多い。

 韓国人の友人と世界情勢の話をして印象深かったのは、「俺達は日本と清の権力争いで間違った方を選択した。中国と米国との間では正しい選択をしたい」という言葉である。最近、韓国では中米の間で賢い外交を行おうとするドルフィンストラテジーという考え方も提唱されているようだ。

 友人達が暮らす韓国の考え方を理解しつつ、更に別の友人達が暮らす中国が責任ある大国として成長を遂げるために、日韓がどのような行動をとるべきか。このことを考え、働きかけを行うのが私達がこれから成していかなければならないことの一つだと思う。

◆日中韓の学生の大局観と緻密性の比較
 ソウル大学に一年間留学し、キャンパスアジアの政策コンテストに二度出場した。その中で感じたのは、中国の学生の大局観、韓国の学生のスピード、日本の学生の緻密さである。特に中国の学生と議論すると、議論が飛んだと感じることが多い。しかし、中国の学生は常に議論のゴールは何か、本質は何かを考えていると感じる。

 日本では、細かく議論を詰めることが全てであるという考え方が支配的なのではないか。しかし現実には、確かに非常に細かくみるとその点は正しいが、実際は瑣末な論点にすぎないといことは有り得る。日本の従軍慰安婦問題の狭義の強制性に関する議論がそうなっていないか、私達日本人は、大局観を意識しつつ細部を詰めるという思考方法を磨いていくべきだと思う。

 そして、これができれば日本人は中国や韓国、さらに米国の学生と協力しながらリーダーシップをとることができる。このことを、二度目の政策コンテストでの優勝を通して学んだ。

◆日韓の法意識の違い
 日本は一度できてしまった法は少なくともその時点での正義や社会的コンセンサスを反映するもので、後に新しい価値観によってそれを覆すことはできないと考えやすい。

 一方、韓国では遡及立法も珍しくない。例えば、植民地期に日本に加担した人々の過去の土地等の取得を、訴求立法を用いて無効として没収したり、賠償を命じたりすることが今も行はれている。

 竹島に関しても、韓国の学生と議論するとこの「遡及立法」を用いても「正義」を追求しようとする姿勢が見受けられる。例えば、竹島については、韓国に力がなかったために、竹島編入やサンフランシスコ条約の返還領土規定の策定の際に韓国の主張を通すことができなかった、という意見を韓国の学生から聞かされることがある。ここでは、李承晩の行動は遡及的に正義を回復する行為である。

 日本人として、おかしいと思うことははっきりと主張して良いと思うが、相手の主張で一理あると思う部分には配慮を示すことも大切であると思う。例えば、サンフランシスコ条約の文言調整では、日本の交渉力や米国の情勢認識が影響した部分も大きいと思われる。

 竹島に関しては、二島のうち一島を日本領とし他方を韓国領とするという提案をしたところ、韓国の学生から賛成の意見をもらったことがある。原則論に囚われず、幅広い妥結の道を探ることが、日韓の長期的な国益に沿うのではないか。

◆高田馬場・新林考試村の桃宴
 高田馬場でソウル大学で出会った友人達を飲みに連れていき、新林考試村で中国のキャンパスアジアメンバー5人をマッコリ居酒屋に案内して飲む。

 北朝鮮の開発をやりたい、そのためにまずは金融の道に進む。
 盧武鉉元大統領のような大統領になりたい、まずは日韓の弁護士資格を取る。
 格差の著しい中国の地方を発展させたい。
 環境分野の学者として中国ひいては世界の環境政策をリードしたい。

 中国や韓国の学生と話していると、領土問題や歴史問題はあれど、彼らは同じ北東アジアに生きる仲間だと感じる。キャンパスアジアで出会った仲間達との友情に応えるためにも、アジアの平和を守り、アジアの時代を創るために働きたい。
 「行動しろ、リーダーになれ。」
 
 韓国での出会いや想いを糧に、これからも挑戦を続けていきたい。

◆アジア主義と自由主義
 清沢洌の評論を紹介した「外交評論の運命」は自由主義を支える勢力としての日本を考える上で参考になった。アジアの地域統合を進める上でも、どのような形での秩序形成を図るべきか、過去の歴史や思想に学びつつ、日本の針路を考えていきたい。