2019年6月29日土曜日

G7、G20、Abu Dhabi

■G7(フランス)
・G7では、フランスの外交術を体感した。3日間くらい深夜まで交渉して、大事なところ
 は大臣会合初日の夜に。
・大臣会合初日夕方から交渉をやると思いきや、コンサートとディナーパーティーがある
 から全員行くようにとのフランス指示で一同懸念の面持ちでコンサートへ。
・コンサートはとても良く、また、コンサートが終わった直後に素晴らしいワインと食事
 が振る舞われ、一同非常に上機嫌となる。
・食事後の23時くらいから事務方集合のアナウンスがあり、一同会議室へ。これまでの
 疲れとワインの余韻も手伝って後回しにされていた、難しい案件がするすると決まって
 いく。フランスの外交術は凄いと思った。

■G20(日本)
・バイの連絡は関係者も多く、戦場のような状況に。ホワイトボードとラインをフルに活
 用して捌きまくる。
・1年くらいやり続けた事前の綿密な交渉と、バイ会談の成果もあってか、途中無理かも
 しれないと思われたコミュニケがなんとかまとまる。
・EUが一枚岩でない(土壇場で崩れる時がある)のと、トルコが意外と厄介な存在感を放
 ってくることを学んだ。個人的には、G7よりカオス感があり、面白く、会合が続くと良
 いのにと思った。

■IRENA(アブダビ)
・気候変動対策に紐づけられる再エネの普及に取り組む国際機関の理事会出席のため初め
 ての中東へ。IRENAもベンチャーのようで、かつ、途上国に軸足を置く面白い組織だと
 感じた。また、再エネの普及が格差の解消、農業の振興、経済政策全般の転換と併せて
 議論されているのに魅力を感じた。
・会議の雰囲気は学生時代にやっていた学生団体の総会のような雰囲気で、自分も事務局
 プレゼンや他国の発言に被せるように応答要領をチューニングしながら話し、議長から
 好意的なコメントをもらうことができ、手応えを感じた。
・また、ラカメラ事務局長が、普段はあまり喋らないけど、締めの演説とかで結構良いこ
 とを言ったりするのは好印象だった。


■今後に向けて
・環境外交は成長産業だと思う。この分野で、国際機関の頭を張れる人材の育成もこれか
 らは重要であり、自分もそうなれるよう、英語力やマネジメント力を鍛えて行きたいと
 思った。
・海洋ごみを回収してそこから燃料をつくっていくプロジェクトや、アジアスーパーグリ
 ットを実現するためのプロジェクトにIRENAが乗り出してくれると良いと思いつつ、夏
 の間に一度頭をリフレッシュして行きたい。