2014年12月25日木曜日

バンコク、ニューデリー

 バンコクとニューデリーに行ってきた。短期間に二つの都市を見たことで国の発展の度合いがどうして異なるのかに関心をもった。バンコクでは街に活気があり、高層ビルなども立ち並んでいる。しかしニューデリーは街中がスラムといった趣である。早朝のニューデリーを歩けばお祈りの歌が聞こえる。ところどこでたき火をしている人がいる。インドの朝は暗い。

 延々と歩いてナヤーム川に向かう。毛布にくるまってぴくりとも動かない老婆。白い牛が大きな荷物を引いて道路を渡る。基本的に信号はなくバイクの切れ目を見て全力疾走で道路を渡る。オートリキシャ―の運転手がひっきりなしに勧誘してくる。地図をみたら勧誘される可能性が高まる。とにかく歩くのにもエネルギーが必要。カフェはない。唯一あるのはコンノートプレイスのスタバくらいである。ただ、朝もやに包まれた川の景色は壮大で、鳥が無数に宙を舞っている。
 
 ナヤーム川の周辺にはビニールシートで屋根をつくったような小屋が散在している。小さな集落のようだ。そこから自転車を担いだ子供たちが登ってくる。制服を着ており、学校にいくようだ。

 インドは技術や資本集約型の産業に政策資金を集中させたようで、初等教育にはあまり資金を投資してこなかったとのこと。ここが中国との政策路線の違いとのことである。インドは中国以上に格差が激しいと感じた。一部の人は英語とIT技術を使いこなしスタバなどでも働いているが、道端で物乞いをしている人も多い。

 また、民族間の対立も深刻なようであった。自分の滞在中もテロ事件がおきたらしく、空港に入るには兵士に航空券を見せる必要があった。出発の三時間前まで空港に入れない。空港の周辺には簡単なカフェが二軒ある程度。もうすこし空港周辺の商業施設を充実させれば外貨を稼げるのではないかと思った。

 北京に行ったときは、日本ともうあまり変わらないと感じた。しかし、ニューデリーに行ったときは、まだまだインドには発展の余地があると感じた。インドは日本にとって、安全保障上重要な国でもある。ただ、インドが大きな役割を果たせるようになるまでは、もう少し時間が必要なのではないかと感じた。インドは日本と同じく資源輸入国である。再生可能エネルギー分野での協力は、日本とインドにとってwin-winの分野なのではないだろうか。

5 件のコメント:

  1. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  2. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  3. 一次試験合格おめでとうございます!大切なのはディベート力と法学部で学んだことを将来どういう風に活かしていきたいかをきちんと話せるということ、そして自分の将来の進路を考えた時になぜ今の学部ではなく法学部なのかをしっかり話せることが大切だと思います。

    返信削除
  4. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  5. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除