2012年2月1日水曜日

韓国の福祉政策競争について

中央日報によると韓国で福祉政策競争が盛んだということだ。
日本でもそんな時期があった。1970年代の田中角栄政権時代だ。

この時、日本全国で道路がつくられた。
また、老人医療の無料化や年金給付の大幅な引き上げが行われた。
個人的には、この時期の放漫財政が現在の財政状況の引き金になっているのではないかと思う。

日本を反面教師として、韓国も福祉政策競争に一定の抑制をかけるべきではないか。
高齢化は特に福祉の面で国家財政の健全性に負の影響を与える。

韓国では日本以上に急激な高齢化が進むことが予想されるため、
安易な福祉関連支出の増大は近い将来の財政状況を逼迫させるだろう。

今後、世界経済の変化がますます激しくなる。
中国やインドやロシアや東南アジア諸国などが台頭してくる。

そんな変化に対応できる態勢や財政の余裕をつくっておくことが日韓両国の課題だと思う。

ところで、現在消費税の引き上げが日本で議論されている。
同様に、年金の給付額の引き下げや給付年齢の延長が議論されている。

年金の議論で見過ごされている点は、日本の年金基金(GPIF)の収益率の低さだ。
2010年からの年間収益率の5年分を平均した場合、
カナダやアメリカは4.4%を越えるのに、日本は-0.16%だ。

この違いの原因はプライベートエクイティ投資の有無だ。
カナダやアメリカはポートフォリオの10%ほどをPE投資にあてている。
日本は0%だ。

消費税引き上げはもはややるべきことだと思う。
しかしながら、GPIFの運用体制の甘さやその改善方法についても、
もっと国民的な議論がなされる必要があると思う。

※参考:年金基金からのVC投資拡大の可能性
※関係ないけど好きな曲。ハナミズキby一青窈
この曲がテーマ曲になった「ハナミズキ」も遠恋通にはおすすめw

2 件のコメント:

  1. yea i don't believe new welfare policies, everybody knows it's not free...by the way i like your blog...kk

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